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読書案内

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記事一覧

田中美津さんを悼む

田中美津さんが亡くなった。『いのちの女たちへ とり乱しウーマンリブ論』(田畑書店、1972年…

satedon
2か月前
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なかよしよしの二人展と読書会のお知らせ

なかよしよしの二人展と読書会のお知らせ 奈良県大和郡山市の本のセレクトショップとほんさん…

satedon
4か月前
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逃北 疲れたときは北へ逃げよう/読書案内

逃北 つかれたときは北へ逃げます /能町みね子 文芸春秋 単行本 274ページ つらい時、…

satedon
4か月前
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風をこぐ 橋本 貴雄著 /読書案内

東吉野村に住んでいる時、私たち夫婦は、超大型犬と一緒に暮らしていた。名前をエルクという。…

satedon
5か月前
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詩人は何を思うのか/港の人

北村太郎 港の人 詩人に会いたいと思った。 言葉と共に生きる人に。 詩で命を表現する人に。…

satedon
6か月前
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断片的なものの社会学 岸政彦/読書案内

「どうすればいいのだ」の断片 かなり昔に、沖縄の伊平屋島に行った時、島内観光にと郵便局の…

satedon
7か月前
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新しさの感性と白い音 読書案内

ハン・ガン著 すべての、しろいものたちの 映画「メッセージ」は、謎の知的生命体との意志の疎通をはかるために軍に雇われた言語学者のルイーズが、︿彼ら〉が人類に「何」を伝えようとしているのかを探るプロセスを軸に、その謎に迫ったルイーズを待ち受ける、美しく残酷で切なさを秘めた物語だ。 SF映画としての面白さだけでなく、生きるとはどのようなことか、もし未来が分かってもそれを受け入れるのか、など多くの哲学的な問いが用意されている。人の痛みの深淵を見ることのできる映画だ。この映画ではマ

幸せってなんだっけ?

幸せについて 谷川俊太郎 出版社 :  ナナロク社; B6 変形版 発売日 :  2018/11/22 単行本:…

satedon
8か月前
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どこまでも信じること(読書案内)

君自身に還れ 知と信をめぐる対話 大峯顕・池田晶子 映画「ヘアー」(1979)は、ベトナム戦…

satedon
9か月前
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浸透する思い 「庭とエスキース」

庭とエスキース 奥山 淳志 人を知りたいという願いが高まると「想い」に変わるということを…

satedon
9か月前
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