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イスラエル レバノン国境でヒズボラと交戦 シリアのダマスカス空港を空爆

イスラエル・レバノン国境

 2023年10月22日、イスラエル北部、レバノンとの国境付近。イスラエル国防軍とレバノンのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラの間で戦闘が激化している。

 レバノンはイスラエル、シリアと国境を接しており、地中海に面している。首都はベイルート ( Beirut )。

 黒い破線が、とりあえずの国境。

国境付近の戦闘

 衛星画像は、2023年10月22日。ズームイン。

 白煙が海の方向に流れているのがわかるだろうか。

 国境付近は高地が入り組んでいる。上がレバノン南部、下がイスラエル北部。

 参考衛星画像は、2022年6月8日。地形がわかりやすいと思う。道がつづら折りになっている。傾斜地の山道だね。

 熱源を表示するデータ処理を行った。

 さらに拡大して見てみよう。

 等高線を描いてみると山腹の地形がもっとわかりやすいだろう。

 山腹が燃えている。下の集落にも火災が見える。ヒズボラの砲撃によるものなのか、イスラエル軍の無人機、航空機の攻撃によるものなのか不明。レバノン南部の住民は避難を始めている。イスラエルも数十の集落の住民を避難させた。

シリア・ダマスカス空港

 ハマスの急襲以降、イスラエルはシリアのダマスカス国際空港、アレッポ国際空港へのミサイル攻撃を活発化させている。滑走路を使用不能にしてイランなど他国からの武装組織への援助・補給を阻止しようという狙いだ。
 マーカー地点が上記のイスラエルとヒズボラの交戦地点。ダマスカスは右上。

 左上がダマスカス市街。右下にダマスカス空港。

 ズームイン。

空爆の跡

 衛星画像は、2023年8月23日。滑走路に注目していただきたい。

 衛星画像は、2023年10月17日。攻撃後。

 衛星画像は、2023年10月22日。攻撃の跡が増えている。

 凄まじい報復の連鎖としか言いようがない。一刻も早く停戦してほしい。

注記)
a.
衛星画像は、欧州宇宙機関 ( European Space Agency : ESA ) が運用する EO ブラウザからスクリーンショットしたものを使用しています。.
b.地図画像・参考衛星画像は、Esri が運用する World Imagery Wayback からスクリーンショットしたものを使用しています。

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