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伊勢湾台風STORYを観て

「空が落ちてきた日。」というミュージカルを母と観に行ってきた。これは60年前に東海地方に大きな被害をもたらした伊勢湾台風とそこで生きていた人々の物語である。

伊勢湾台風については小学校でも習ったし、知識としては知っていた。そして小学生の父が当時経験したことを聞いたことはある。

しかしこのミュージカルを観ることではじめて、実際になにが起き、そこで生きていた人々はどんな思いをしながらすごしていたのか、を具体的に詳しく知り、さらに心で感じることができた。

人生をかけて築いてきたもの、愛してきた人たち、が一瞬にして海に飲みこまれてしまう悲しさ、恐ろしさ。
そのことが遠い時代の遠い場所の出来事ではなく60年前のまさにこの場所でおきていたという紛れもない事実。

そんな中でも希望を感じたのは、一人ひとりの、家族や地域への愛が重なりあいながら、人々が支えあい、力強く明るい未来を作っていこうと物語がうごいていくところ。
普段から家族や友人、地域の人たちとの何気ないコミュニケーションやつながりづくり、支えあいはすごく大切なことだなと感じた。

観客席には、実際にこの災害を経験している人も多かっただろうと思う。
つらい経験を思い出してしまった人もいただろう。一方で、時がたち、この災害のこと私も含めた次世代の子どもたちは、更に知る機会がすくなくなっていることも事実である。

「いつも被害はないから大丈夫だろう」

という油断から、逃げ遅れ亡くなられた人も多かった、とミュージカルは教えてくれた。

大丈夫だろう、で終わらせないために、この地域でおきた伊勢湾台風の話は、私たちから大切に大切に次世代に実感をこめて伝えていかなければならない。自然災害は、だれにでも、どこにでも、突然起こりうる。日頃からちゃんと向き合わって具体的に備えるための行動をおこさなければならない。

今回ミュージカルという形で見せてくださった劇団のみなさんに深く感謝します。ありがとうございました!!

サポートありがとうございます!これからもつながっていきましょう!