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たそがれる才能、それは自由に生きるコツ。

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なんとなくみていた。 

昔とても仕事が忙しかった時期、やっと取れた休みに直感的に選んで観に行った作品、「めがね」を見つけた。せっかくなので少しだけ観てみることにした。 

美しくあおい海に囲まれた、
観光スポットは何もない島。 

そこにある民宿を中心に、
ゆったりと時間が流れていく。
 途中、海を見ながら登場人物たちが頬張る「かき氷」がとっても美味しそう。 

この作品、セリフがあまりない。 
静かなに流れる時間が多く、たっぷりと余白がとられている。 

ひとりの主人公はバッグひとつで、ふらりとご近所にでも来る感覚で島にやってくる。

ドラマチックな展開はほとんどないが、クスッと笑える場面がたくさんあって、心がちょっとづつ解れてくるのがとてもいい。 

この作品から今の私に伝わってきたメッセージはこのようなものだ。 

「疲れたら休んでもいいんだよ」
 「ただただ、今、ここにある時間を楽しんでいけばいい」
 「人と良い関係を作っていこうとするなら、その人のバックグラウンドはそんなにも大切なことじゃない。今ここでその人と交わした言葉や目線。それだけで十分だということ。」

 予定も情報も詰め込むと、忙しさからの充実感を持てるかもしれない。
でも多くのことを得ているように見えるだけで、表面的なことしか見られていないのではないだろうか。

 じっくりと一つのことを感じた考えたりすることができるのは、余白や余裕があってこそ。 

「ちょっと疲れたな」 
「最近、深呼吸してないな」
 「ぼんやりする時間を取れてないな」 

そんな人には、そして私自身にも、この作品をぼんやりみる時間をとってみては?と勧めたい。

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