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技術書典ではじめて技術書を出すまで

先日、技術書典11「PythonとTensorFlowで作る類似画像検索」という本を出しました。

こちらの本は現在BOOTHで販売しています。もし興味があれば読んでいただけると嬉しいです。

きっかけ

今年はなんとなく本を書いてみたいなーと思っていたのですが、技術書典が開催されることを知り、良い機会だと思って申し込みしてみました。

過去に技術書典経由で販売された本をBOOTHなどで購入したことはあったのですが、技術書典には今まで購入する側としても参加したことがなく、どんな本が売られているのか、どんな雰囲気なのか実のところは知りませんでした。

ただ、オンライン開催だったので、まあ場違いで浮くこともないだろうと思い、参加の心理的ハードルは低かったです。

スケジュール

5月末に申し込みを行い、執筆開始したのは6月上旬で、7月6日が締め切り日でした。

基本的にすでに知っている内容を書くつもりではあったのですが、書籍の中で紹介する類似画像検索のデモプログラムを作っていたわけではないので、本を書くためにはまずコードを書く必要がありました。

また、本を書いたり、Re:VIEWというフォーマットを書くのも初めてで、どれくらい執筆に時間がかかるのか不明でした。

そのため、締め切りは7/6でしたが、自分の中で6月中を締め切りと考えて作業を進めました。

締め切り日の6月末頃、自分の中の締め切りは過ぎるけど本当の締め切り日には間に合いそうだなと思ってたところ、胃腸炎で寝込んで動けなくなってしまい、なかなか焦りました。本当の締切日直前に体調が回復したので、なんとか書き切ることができました。(が、その後また体調が悪化して動けなくなったので運が良かったです)

やはり何が起こるか分からないので、本当の締め切りの前に防衛ラインを引くべきなんだなあと改めて思いました。

なお、7/6の締切日は技術書典の開催初日に間に合わせるためのもので、締め切りを過ぎても本を出せなくなるわけではないようなのですが、そのときはあまり把握しておらず、締め切りを過ぎないように頑張ってました。

タイトルと表紙

表紙とタイトルで読まれるかどうかが決まるのだろうなと思ったので、タイトルと表紙は比較的時間をかけて考えました。

PythonとTensorFlowのキーワードは引きが強そうなので、タイトルに入れたいと思っていました。また、顔の類似画像検索を作る章があるので、顔の類似画像検索をモチーフにしたイラストを表紙に入れたいと思ってました。

表紙のデザインとタイトルの収まりが良くなるようにイラストレーターさんと相談して、現在のものになりました。なかなか他の本にはない雰囲気になっていて気に入っています。

自分が想定していたよりもずっと多く本を読んでもらえたのですが、これは表紙のデザインが良かったためかなと思ってます。

執筆環境

Re:VIEWは一番使い慣れているIntelliJで書きました。IntelliJにRe:VIEWのプラグインがあるわけではないのですが、雰囲気だけシンタックスを認識するようにしました。設定方法はこちらにメモしてます。

図はdiagrams.netのIntelliJプラグインで作成を行いました。

感想

今回の本は決してページ数が多いわけではないのですが、実際に書いてみて、技術書を書くのはやはり時間がかかるのだなあと分かりました。

ですが、技術的な面もそれ以外の表紙の作成などでも色々学ぶことができ、大変良い経験となりました。次回の技術書典にもぜひ参加したいと思っています。


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