ふつうの軽音部 感想

久しぶりの更新です。『ふつうの軽音部』は今ジャンプ+で一番期待できる漫画だと思います。
ガールズバンドものはアニメも漫画も最近人気ですが、少し毛色が違うなとおもいます。ふつうの軽音部は学園ものらしいよくある学校あるあるネタや色々な性格の子供同士の人間関係の変化などが描かれつつ、ギター初心者の主人公が少年漫画的に段々成長していく過程を応援できるような感じで、見た目以上に色々な読み方ができるように作られているなと思います。とりあえず一読してみてください。

ここからはある程度読んでいる方に向かって投げかけたいことです。
最初はデカいテーマから。
最近の少年漫画では、というかその読者の性質がそうということかもしれませんが、強キャラでないと人気になりにくいんじゃないかなと思うことがあります。強キャラというのは、作品内の問題を自分で解決していく能力があるキャラクターという程度に定義しておきます。
見た目が格好良い或は可愛くても、問題解決能力がないキャラクターは好きになりにくいです。
例として適切かわかりませんが、呪術の三輪はアニメファンには人気が多少あるにしても原作ファンはあんまり気に留めてないと思います。結局三輪には戦況を変える力がなかったからかなと思います。

ふつうの軽音部の視点人物の鳩野は物語の最初から「形から入るタイプ」で、実力は伴いません。というかギターを買ってからしばらく開封すらしなかったようで、あくまでギターが好きなのではなくてバンドに憧れている人なのかなと感じます。
音楽の実力が強さの尺度の漫画だったら人気にはならないキャラクター造形かなと思います。

でもこの漫画はそうではないですよね。鳩野(と幸山)が周りを巻き込んでいく様子が面白いわけであり、鳩野が公園で(暇人たち相手に)弾き語りの練習をして内面的成長を遂げる、またその成長が他のキャラに認められていく様子が面白いんだと思います。
ワートリで三雲修の凄さを「俺たち」だけがわかっている状況からA級隊員に段々知られていく様子を眺める面白さみたいなもんです。

またどの程度重要かはわかりませんが第一話で未来の鳩野視点からの回想形式で語られているのが不思議だな、と思います。主人公の恋愛はやりません、少年漫画だからです、というような意思表示のようなものかなと思います。

とりあえずこの程度にしておきます。今後も少年漫画の感想とか時々書きます。公式の漫画アプリで読めるものは全部1話以上読んでいると思うのでなんか薦めてくれれば書くと思います。

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