【第4回】サステナ会議レポート(後編)
こんにちは!サステナ会議運営チームのAleksです🍏 4月15日にオンラインにて開催した 第4回サステナ会議 のレポートをします!後編では参加者の皆様と行ったワークショップ『A~Dさんをより地球にGIVEできる人に近づけよう!』についてご報告いたします🌷
前編をまだご覧になっていない方はこちらへどうぞ:
https://note.com/sasutena_kaigi/n/n9b32c50bdb86
1. ワークショップのテーマと背景
講演の終盤で、松本さんから「地球から搾取 (Take) するだけではなく、還元 (Give) もできるようになってほしい」というお話を頂きました。
そこで今回は『A~Dさんをより地球にGIVEできる人に近づけよう!』というワークショップをご用意しました!
このワークショップでは、参加者全員に4つのグループに分け、それぞれ A~Dさんの日常を見ながら、A~Dさんが地球からTakeしすぎず よりGiveできるようになるためにはどうすればよいか、をディスカッションしました。
以下に箇条書きでそれぞれのチームのディスカッションをご紹介します。
2. Aチームのワーク内容
〈 Aさん プロフィール 〉
大学3年生で名古屋市内に一人暮らしをしている。大学でのお昼ご飯は大抵コンビニでお弁当とお茶を購入する。温めてもらったお弁当が冷たくなるのが嫌なので、お弁当とお茶を別々のビニール袋に詰めてもらっている。夜ご飯はバイト先のスペインバルで余り物をプラスチックの使い捨てタッパーに入れてもらい家で食べている。
〈 GiveできてるところTakeしすぎてること 〉
Give ・コンビニで商品を購入=経済活動に貢献
・余った食事を持って帰っている=フードロス削減に貢献
Take ・ビニール袋をもらっている
・お弁当を温めている
・1人暮らしをしている
・使い捨てタッパーを使用している
・ペットボトルを多く使っている
・コンビニの商品を購入している
〈 Takeで上がった問題をリサーチしたところ〉
キーワードとして 石油 / マイクロプラスチック / 添加物 などが出ました
・国内で作られている電気のうち、80%は火力発電(=石油系)
・ビニール袋を1枚製造するために18.3mLの石油が必要
・リサイクルしきれなかったプラスチックは粉々になって海に流れてしまう
・コンビニで売られる多くの加工食品には添加物が多く含まれている etc.
〈 Aさんの行動改善ポイント〉
・コンビニ利用頻度を下げる、お茶購入回数の頻度を下げる
・加工食品控えた地産地消野菜のお弁当を持つ
・マイバッグ、マイボトルを持ち歩く etc.
3. Bチームのワーク内容
〈 Bさん プロフィール 〉
24歳でアパレルショップの店員をしている。枚数をたくさん買わずともおしゃれに着回せるコーディネートを提案することが得意。店頭で販売されているお洋服のラインナップが4週間に1度変わるため、そのたびに洋服を購入して着ている。シーズンが終わった服は基本的に資源回収に出すことにしている。
〈 GiveできてるところTakeしすぎてること 〉
Give ・資源回収をしている
・少ない消費のノウハウを身に着けている
Take ・服を多く買っている
・服の洗濯回数が多い可能性ある
〈 Takeで上がった問題をリサーチしたところ〉
キーワードとして 水利用 / 処分 / 動物の毛皮 などが出ました
・冬服は羽毛多い:アニマルファー
・服を作り出す工程で大量の水や化学薬品を使っている可能性が高い
・そもそも季節ごとに変化する服は 85% 以上捨てられている。
リサイクル率が回収されても低い。
https://www.businessinsider.jp/post-200862
http://econavi.eic.or.jp/ecorepo/live/88 etc.
〈 Bさんの行動改善ポイント〉
・YouTubeなどで 着回し術など、すでにGiveできている部分を発信する。
・染料等について調べて、仕事でサステナブル原料を使った製品のセールストークができるようになる
・資源回収するのではなくて古着としてほかの人に譲る
(リサイクルよりリユースをする)
・洗剤をエコなものにこだわる etc.
4. Cチームのワーク内容
〈 Cさん プロフィール 〉
20歳の専門学校2年生。美容系Youtuberとしても活動しており、現在チャンネル登録者数は20万人を超えた。Youtubeで紹介するために、プチプラからデパコスまで月に50種類以上のコスメを購入している。しかし実生活で使うのはだいたい20種類ほどで紹介したコスメのほとんどを使わないまま部屋に放置している。しかし、友達にほしいと言われた時には無料で譲ることがある。
〈 GiveできてるところTakeしすぎてること 〉
Give ・無料で友達に譲っている
Take ・買いすぎていること
〈 Takeで上がった問題をリサーチしたところ〉
キーワードとして 児童労働 / 処分方法 などが出ました
・アイシャドウのラメに児童労働が関与している
・容器内に残ったまま廃棄することで、水溶け出す炭素量が焼却処理の2倍 http://jsmcwm.or.jp/edit/kurashi/06/050kawasaki.pdf
・化粧品とパームオイル(生産過程で森林伐採が起こっている)
https://www.afpbb.com/articles/-/3064753 etc.
〈 Cさんの行動改善ポイント〉
・使わなくなったコスメをメルカリで販売したり、視聴者にプレゼントをしたりする
・使用するコスメを オーガニックなものや環境に配慮をしたもの、地産地消コスメの使用を心掛ける
・自分でコスメを作ってみる
・発信をする際に、評価の指標に環境配慮も加える etc.
5. Dチームのワーク内容
〈 Dさん プロフィール 〉
28歳の独身サラリーマン。普段から節約のためにマイボトルを持ち歩くようにしているが、サイズが小さいので毎日ペットボトルを2本ほど追加購入している。環境配慮に対する意識が高い会社で働いているので、会議で使った紙は裏紙として有効活用しているが、そもそも無駄な印刷物が多いので使いきれず捨てることもしばしば。
〈 GiveできてるところTakeしすぎてること 〉
Give ・マイボトルを使えている
・紙を有効活用している
Take ・印刷物多い、会議資料を多めに印刷してしまう
・ペットボトルを使用している
・紙をリサイクルせずに処分している
・マイボトル大きいの持てよ!
〈 Takeで上がった問題をリサーチしたところ〉
キーワードとして リサイクル / 原料 / 森林破壊 などが出ました
・使用されるペットボトル232億本のうち26億本が回収されていない(年間186本/日本人使っている)。またリサイクル商品に再利用されても質が落ちて回収されにくくなる。
・コピー用紙の原料の種類は木材以外に草野菜竹がある。日本70%の紙原料は海外のものに頼っている。日本はリサイクルは進んでいる。
・アマゾン破壊の原因は道路の建設による焼き払い、大豆の栽培、2019年発足した政府は温暖化を進めている。森林保持で京都大学でアフリカの緑化活動している人によると生ゴミから緑化活動をしている。砂漠地帯が緑化もすすんでいくのでは? etc.
〈 Dさんの行動改善ポイント〉
・マイボトルを大きくする。
・裏紙をリサイクルするとともに、用紙をデジタル化する。
・アプリ『マイ水』を利用する(利用者が無料で水を供給できる所をがあり、登録をして利用する)
6.まとめ
今回のイベントはオンライン上で行われましたが、どのグループも活発な意見交換が行われ、深く広い視点で質の高い議論ができていました。
また「環境に悪い行動であること周知していても、どのような悪影響を及ぼしていたのかを知らなかった為 日常生活でのGive & Take を意識するいいきっかけとなった」という意見や「美容や健康を理由にヴィ―ガンを選択する人が多いイメージだが、環境という新たな観点から見つめられてよかった」などの声が多く聞かれました。
参加してくださった皆様、ありがとうございました!
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