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『住みにごり』6巻

勝手にこのままラストまでいくもんだと思ってた。
それくらい色んなバランスがメチャクチャ良かった。そのバランスっていうのは「ぶっ壊れそyなものがギリギリ立っている」みたいなバランスで、だからこそ派手に倒れたらそこで終わると思ってた。

でも、終わらなかった。

派手に倒れても、一度壊れても、人生は続いていく。
そういう意味で新章に入ってること自体がメチャクチャ「住みにごり」っぽいと言えるのかもしれない。

新章でようやく末吉の話になってきたわけだけど、ずっと「当事者だけど当事者じゃない」立場として知っているようで何も知らない人としてそこにいるのがこの主人公の役割だと思ってたので、完全に当事者になったのは意外だし面白い。
しっかしキツい。

森田の流れのまま1巻冒頭の「全員殺害」エンドに流れ着く道筋もあったろうに、「終わらせねえぞ」と襟首を掴まれたようで、地獄の道行きをまだまだ見守らなきゃならない。
面白いから困ったもんだ。

にしても毎回毎回表紙がめっちゃいいんだよな。『住みにごり』。

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