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『放課後ひみつクラブ』5巻

あー、面白い。
あー、くだらない。
あー、笑った。

なんちゅうかこう「今回も面白かったー」以上の感想なんて必要ない漫画ってあるよね。

『放課後ひみつクラブ』は正しくそんな感じ。
毎回ちゃんと笑えて面白いので永遠にやっていてくれと思う。

そんだけで感想充分だと思うんだけど、一応それっぽいこと言うならやっぱこの漫画のギャグの特徴として、なんちゅうか振りかぶらずに即発動が可能な「牙突零式」みたいな「零式ギャグ」がやっぱり笑ってしまう。
タメが存在せずにいきなりくだらないギャグに飛躍するからビックリしながら思わず笑ってしまう。このテンポ。これが気持ちいい。
ページ捲ったり跨いだりするたんびにそれが来たり来なかったりするんで結果全編不意打ちを食らってるような感じ。
この「読者の呼吸の外から一撃食らわせてくる」感じはホラーのジャンプスケアのテクニックとかと似てんじゃねえかなぁとか思ったり(だから意外とホラー描いたらすごい怖いの描くかもしんない。ギャグが出来る人はホラーも出来る理論)
まぁともかくこういう「零式ギャグ」は普通だったら絶対成立しないんだけど、この世界観とキャラのおかげで成立してる。
つまり「ここでしか体験できないギャグ」という意味でも唯一無二。
なんでもう永遠にやっていてほしいです。大好き。

個人的に好きなキャラは黒薔薇さん(思考がまともな分不憫なとこが好き。あと美人)なので猫田くんとのコンビは楽しかった。
あと形式化したお決まりを完全にギャグにしちゃってる「ヒミツ•ミッケ!!」がどんどんムチャクチャになって来てるのもたまらん。こんなん笑ってしまう。印象としては最近のななまがりの漫才の掴みみたいな感じ。もう元々なにやってたのかよくわからんみたいな領域まで来てる。

そんな感じで色々面白かったんですが、5巻で一番笑ってしまったギャグを発表しておくと「無水モーゼ」です。
別に目立つギャグじゃないんだけど不意打ちで来たからマジで声に出して笑ってしまった。急なんだってもう。あー、面白かった。

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