『ダーウィン事変』7巻

相変わらず面白いです。
この漫画の何がいいって映画みたいに物語全体がちゃんとデザインされていることだと思う。
話がひとつ進むにつれ、秘密がひとつ明らかになるにつれ、物語のスケールが大きくなっていき、同時に「もう引き返せない」という状況にしっかりと足を踏み入れていく感じ。
日本の漫画だと(連載のスタイルもあるので)ちゃんとその階段を踏んでくれる漫画が少ないので「続けて最後まで読む」ワクワク感を持続してくれてるこの漫画はやっぱ好き。

にしてもオメラスのキャラはめっちゃいいなぁ。ちゃんと所作や言動でカリスマ性を感じさせてくれる。あとやっぱデザイン。この「野生」と「知性」を同時に表現してるルックスはなかなかの発明だと思う。
あとは個人的に一番面白いキャラだと思ってるファイヤアーベントさんがこの後どう立ち回るのか。いくら狂っててもいいんで最後まで「思想犯」であってほしい。『亜人』の佐藤が「ぜんぶゲームだよー」みたいなん言い出して、もーーんのすごく萎えた記憶があるので。そっちにはいかんでほしい。

どっちにしろ確実にクライマックスが迫っていると思われるので、しっかりと描ききってほしいなぁ。