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『アヤシデ』2巻

1巻のこの世の地獄的ないじめやら兄殺しやらの世界の禍々しさに比べると、雰囲気だけはだいぶ明るくなってはいる。
5年の月日が経って「本編開始」的な物語の始まりと共に、主人公の性格がだいぶ明るくなったからだろうけど、その主人公の性格の変化が明らかに「無理してる」とわかる。
他にも様々な爆弾が用意されていて、禍々しい世界が今にも暴発して溢れそうないやーな緊張感に満たされていていい感じです。

とにかく主人公の、なんというか、相手を伺うような、いわゆる「いじめられっこの笑み」の雰囲気がよく出ている。
プラスしてやっぱり「手だけ異様にでかい」というありそうでなかった異形のビジュアルがいい。
色々ゴテゴテ付くよりもよっぽど異形としての「普通の人と違うカラダ」感が出てる。
最後に現れたバケモンの気持ち悪さとはっきりと「人を殺害した」とわかる見せ方(あそこの描写いい)で次巻以降の期待が膨らむ。

ただとりあえず主人公には髪を切ってほしいという気持ちはある。あまりにもわっさーとなっているので(設定的に切れないんだっけ? 1巻覚えてないや)

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