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『平成敗残兵すみれちゃん』2巻

なんちゅうか「ちゃんと」同人AVの話までいくんだというのが、いい意味で意外だった。
もうちょっと周辺の話で薄くぼやかして「そんな界隈」の話としてふわっとファンタジーにも出来たろうに、がっつり踏み込みなぁという。
個人的には「この世に実際にあること」を存在しない体で話を進めるよりも、誠実に感じてしまう。
そこに「温度差」をあんまり感じないのがこの作品のぽさだし、すみれちゃんっていうキャラクターのらしさなんだろうなぁと感じて、結構好感を持ってしまった。
(ただ実際のところのこういう界隈の「リアル」を知ってる訳でもないので、どこまでが「それっぽさ」なのかもわからんけど)

なんつうか、台詞ひとつ言動ひとつで、「いや、その考え方ってどーなの?」っていうキャラクターの評価まっ逆さまにもなりかねない、実は危ない橋を渡ってる漫画にも感じるのだけど、とりあえず今のところすみれちゃんに関してはちゃんと「いい女」してると思うし好きでいれてる。その限りは続きも楽しみ。
でも意外とどう発展させるか難しい漫画じゃなかろうか。最初に想像した「ダメダメお姉さんのダメダメ日常話」みたいなのでは全く無かったわけで。
人生リベンジ話としては今んとこちょっと受け身過ぎにも見えるし、どーすんだろうか。

雄星に腹黒感は感じないけどなぁ。
逆にもうちょい私利私欲感とかあった方が高校生らしいのにとすら思う。

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