本の感想

眠くないのでもう一本書きます。

なんか何も入力しなかったら「本の感想を書いてみませんか?」というグレーアウトされたテキストが設置されていて、書きたくなさすぎるという気持ちになった。小学校の頃に出された宿題で本当に嫌いだったのが、絵日記と読書感想文だったように思う。

絵日記が嫌いな理由は当然ながら、わざわざ描くほどに良いイベントを発生させなければならない億劫さに由来する。そうでもしないと、家の壁とかを適当に書いて終わらせることになってしまい、それは良くないと小学生ながらにわかっていた気がする。

読書感想文が嫌いな理由は、もう本当にたくさんあって、本を読んで感想が湧出することが稀であるし、そういう感想がドバドバ出てくるような(私にとっての)良書に出会うまでには当然何冊も読まなくてはいけない。小学生にそんな体力はなくて、ブルーバックスの旨味成分とアミノ酸の関連性みたいな本で感想文を書いた記憶がある。本から引用した事実(らしきもの)を羅列して、「すごいと思った」みたいなことを繰り返すのが関の山だった気がする。

今は自分にとっての良書を見つける方法もわかってきて、読書自体はたまにやれるようになったし、それは楽しいことであるという考えもわかるようになってきた。それでも感想文を書きたくはなくて、せっかく著者が書いてくれたとても美しい日本語を、私のような拙筆オタクのしょーもない日本語で評価して、その書籍自体を貶めるようなことはしたくない。だから好きな本を人に紹介するときには「いい!めっちゃいい!」みたいなことしか言わないか、本文を抜粋して「ここ良くないですか?」みたいかことしか言わない、と思う。

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