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「友だち」の定義について考えさせられた話

皆さんこんにちは!
仕事柄全国各地を飛び回っていると様々な出会いがあり、そこでの体験から気づきをもらう場面があります。

今日は先月、山梨県富士吉田市にお邪魔した際に興味深かった「友だちの定義」についてのお話です。

僕が事務局長を務めさせて頂いている北海道経済コミュニティ「えぞ財団」で毎年5月に行なっている大型イベント『L47 LOCAL FESTIVAL』。
このイベントは全国各地で地域活性化に取り組んでいるローカルプレイヤーたちが北海道で一堂に会し、日中は双方向のカンファレンス・夜はナイトエコノミーに繰り出すという体験型の3daysイベントです。

第二回となる2023年のL47は前夜祭をワインでのまちづくりめざましい余市町現地のグランピング施設で、本祭を私たちのホームEZOHUB SAPPOROで、後昼祭は札幌郊外の湖のほとりでジンギスカンパーティと初回より体験型の場づくりにこだわりパワーアップしてお届けしました。

このイベントに富士吉田市から友人とその仲間たちがたくさん来てくださったことをきっかけに「今度は僕が富士吉田市に行きます!」とその場のノリで来訪することを決め、11月にお邪魔することになりました。

当初は富士吉田を観光しつつ、友人やその仲間の方々と交流できればいいかなーくらいのイメージだったのですが、先方から「せっかく来て頂くので、イベントに出て欲しい」とオファーがあり、地元の高校生たちが主催するイベントにゲスト登壇することに。

僕の役割としてはいわゆる「しくじり先生」的な話をして欲しいとのこと。失敗・過酷ネタには事欠かない人生をおくってきたので笑、快諾しました。

そこで気になったのが高校生たちが主催してどんなイベントをやるのか、ということ。
タイトルは「私たちの青春」。
じゃあ、具体的にどんなことをするのかと聞いてみた時に驚くことが起きたのです。

「自分の悩みを相談をしてみる会」

悩み相談?
大人に悩みを打ち明ける会なのかなと思い、掘り下げてみると「高校生同士で悩みを打ち明けあって話す」とのことでした。

どうしてこのイベントをやろうと思ったの?と聞いてみると
「友人など身近な人ほど自分の本当の気持ちや悩みを話せない」ことが悩みだそう。
ではどこで・誰に本音を話しているのかと言えば「SNSで匿名なら書ける」と聞いてビックリ。

自分の本心や悩みを言えないのに友達?

僕の中では「それを言えない人はそもそも友達じゃなくない?」と思ってしまいました。
ただ、それと同時に、普段から大学生や若手社会人たちとの交流が多いこともあり、ちょっとわかるかも、という感情も湧きました。

本当の自分をさらけ出して関係が壊れるのが怖い。

どこかの記事で見たけど、いわゆるZ世代の特徴として「対立を極度に恐れる」ことがトピックとして取り上げられていました。(世代や背景で区切りたくはないのですが、育った環境の違いからの傾向、と受け止めました)
たしかに1on1などで若手世代と面談をしていても、しっかり自分の意見を持っていて、その意見が会社にとって有益だったり、上司に対してのフィードバックになるものだったとしても、「会社や上司には伝えない」人とよく出会います。

えー、もったいない!伝えれば良いのにー!と伝えても「生意気だと思われるのが怖い」「叱られるかもしれない」「評価が下がるかもしれないから余計なことをしない」と『失敗の恐怖』や『評価されるリスク』、『人間関係の変化』を恐れて現状維持を選択する。
まさに「対立を恐れている」のかもなと感じました。

前述した高校生たちとのエピソードもそう。
対立を乗り越えた先に真の友情がある、本心を話せてこそ一生付き合っていける友達になれる、と考えている僕とは「友達の定義」が異なるのだなと理解しました。

僕の感覚で思う「SNSで相互フォローしてる」くらいの人から友達ラインに入っていて、もっとカジュアルな感じなのかなーと。
その一方で本当は友達に、本当の自分を打ち明けたい・本当の自分で付き合いたいという気持ちもある。が、関係性が壊れるのが怖くて踏み出せない。
という葛藤が彼らとのやり取りで感じられ、SNSなどが発展して便利になったはずが、僕らはむしろ生きづらくなっているという奇妙な現状に違和感を覚えました。

今回は特に何かオチがある話ではないのですが、僕自身はネガティブなことも含めてお互い率直に伝えられる数少ない同い年・年下の仲間たちを「友達」と思っていて、その定義は今後も変わらないだろうなと改めて感じた出来事でした。

だって、今やコンプライアンスだハラスメントだとめちゃめちゃ全方位に気を遣って仕事をしなきゃならない世の中なのに、友人にまで本音で話せず過度に気を遣うのは疲れちゃうから💦

皆さんにとって「友達」とは、どういう関係性の人と定義していますか。

最後まで読んでくださってありがとうございます。
それではまた明日。


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