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デザインアート思考を読んで

『デザインアート思考』を読ませていただきました。

この本は何が書かれているのか?

アイディアをロジカルに引き出す思考方法、この本で命名された「デザインアート思考」という考え方について書かれています。クリエイティブという感覚的なものをどうやってロジカルに考えつくか、どうやってロジカルに解決するか、という方法が10のステップでわかりやすく書いてあります。

デザインアート思考とは、ユーザーのニーズ(Needs)とクリエイターのウォンツ(Wants)の両方を考える方法です。

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二つのサークル

デザインアート思考には二つのサークルがあります。

一つはインサイトを導くマーケティングサークル
もう一つはビジョンを掲げるプランニングサークルです

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この二つのサークルがとてもわかりやすいです。

ユーザー側のことを考えるときは、マーケティングサークルを深堀し、クリエイター自身が何をやりたいかを考えるときは、プランニングサークルを考えます。
この二つのサークル、どちらから先に考えても構わないです。考えやすい方からアプローチしていきます。
ポイントは、この二つのサークルを行ったり来たりして考えることにあります。

ニーズを深ぼるプランニングサークル

事業機会のありそうなマーケットをリサーチし、マーケットを形成するカスタマーを分析して、カスタマーの求める価値へインサイトを導き出していくツールです。

このサークルは外側にリサーチがあり、まずはリサーチをする、その情報からカスタマーの消費傾向など、様々な分析(アナリティクス)をして、インサイト(カスタマーのニーズを満たす価値の洞察)を導きます。

ウォンツを深ぼるプランニングサークル

非常にわかりやすい例として、サイモン・シネックの「ゴールデンサークル」との対比がありました。

ゴールデンサークルのWhyに当たるのがビジョン、Howがコンセプト、Whatがトライアルに当たります。

プランニングサークルで最も大切なものはビジョンです。ビジョンを見つけることがプランニングの軸です。

絵でアウトプットする

この本では、ビジュアルでアウトプットすることを推奨しています。とにかく絵でアウトプットしてみましょう。下手くそでもいいので、絵を描いていくことが大事です。(僕もこれを見て無地のノート買いました!)

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絵の方が伝わりやすい、コミュニケーションしやすいという利点がありますね!

既存のフレームワークを活用しよう

この本の特徴として、各サークルを深ぼるために、既存のフレームワークを徹底的に活用しているところです。

本の中でも、SWOT分析、4P/4C、プロモーション・ミックス、3C分析等あります。こういった使いやすいフレームワークを組み合わせることでロジカルに考えやすくなります。

おすすめな点

- 二つのサークルという考え方がとてもわかりやすい
- 10のステップをやれば、ロジカルに新しいアイディアが生み出せる

この2点がおすすめできる点です。

本としては、巻末の服部元氏と佐藤可士和氏の対談がとても面白かったです。デザインアート思考という手法だけでなく、新しいことを考えるには、の参考になると思います!


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