結婚したい人が　結婚したい人と　結婚するだけ

『きのう何食べた？』という漫画は、その存在を知ってレンタルで読んですぐに購入レパートリーに入れて早数年。
　その間にドラマ化されるわ映画化されるわ続巻もどんどん出るわこっちの料理の幅も広がるわで本当に感謝している。同じ作者の作品にもちょこちょこ手を出すようになり、『大奥』には何度も泣かせてもらった。
　斯様に『何食べ』はレシピ漫画としても重宝しているが、同性愛者が直面する様々な出来事の具体例のひとつとして見ることもでき、シスジェンダーかつヘテロセクシャルなどこにでもいる性的マジョリティの僕には学ぶことがとても多くて、その点からも感謝している。

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　この度刊行された最新刊22巻では、ひじきをゆでこぼすとヒ素が90%低減されるってそれまじかシュウマイ作るときに上に皮被せるってめっちゃ楽じゃんいやそれはそれで大事だけど今はその話してなくて登場人物のゲイのカップルが結婚式を挙げるエピソードがある。
　この話の中で、主人公が友人代表としてスピーチするわけだが、そのスピーチに目頭が熱くなった。
　実在する飲食店を舞台にした、レシピが出ないしょんぼりなエピソードは前にもあったが、今回は結婚式の料理である。その店に行けば食べられるというようなものでもないため、レシピ本としての実用性も巡礼による再現性も皆無である。それだけにこの話は、同性愛者の権利向上を願う作者からのメッセージであるというのは、大袈裟だろうな。

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　でも、同性婚が法制化されれば、彼らはもっと幸せになれるのだろうと思うと、反対してないでとっとと実現させろよと思わないではいられない。

結婚したい人が

結婚したい人と

結婚するだけ

　何を反対することがあるのか。これを祝福できない奴は、不幸であり続ければいい。
　そういう連中を不幸にさせるためにも、僕は同性婚が法制化されてほしいと思うのだ。

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※画像はＹながに教えてもらった店。ほんと、少ないように見えて食べ応えあったわ。