権利収入と労働収入

『あなたは私にとって大事な友達だから
あなたと会う時間は”消費”ではなく”投資”にしたい』

これは私がネットビジネスの勧誘を受けた時の出来事です。

●加入することで視野が広がる
●労働収入は身体がボロボロになる
●金融・経済のことを学べる
●レベルが上がるとめっちゃ儲かる
●労働収入よりも権利収入こそ賢い

この友人。
会うたびに必ず仕掛けてくる
”スキアラバ勧誘”

憧れている先輩の話をしてきたり、ミーティングで聞いた話をノートにびっしり書き留めているのを説明してくれたり

時には、権利収入の方が正しい、労働収入は間違ったやり方であると主張する動画を見せてくれました。

友人が懇願するのでその先輩達にも会いました。
ミーティングやイベントにも参加しました。
「○○ちゃんは夢ってある?」
「もし今よりも10万円あったら‥」
「今度僕のセミナー来てみてよ」
「俺この前1週間旅行してきたんだよね。
 普通に働いてたら無理だったわー」


彼らは


『権利収入こそが賢い。
 労働収入を続ける日本は考え方が古い』

と謳っているように聞こえました

『○○ちゃんは労働収入を続けてていいの?
 将来体ボロボロになる方がいいの?』
と聞いてくる友人。

”労働して(働いて)お金を得る”

ということは

”賢いやり方ではない”

というニュアンスでした。


たしかに権利収入は賢いと思います。
でも仮にネットビジネスを始めたとして
その人たちのように”営業をして収益を得る”というわけで。

権利収入の根本的な考え方としての
『権利収入≠労働収入』という考えなんだとしたら
この権利収入=ネットビジネス=”営業をして商品を売る”というのは筋が通らないのではないでしょうか。

この疑問を友人に聞いたところ、意味がわからないと言われました。

権利収入こそ賢い。

本当にそうでしょうか。

労働収入が間違っているわけではない、賢くないわけではない、かといって権利収入が正しいとは限りません。どちらも”働く”ということです。

私が何を言いたいのかと言うと
一方を侮辱するのは良くないと思うのです。

ネットビジネスの勧誘は惜しいです。

他者を、他人の世界を否定してまで自分達は正しいと主張している

わたしにはそう聞こえました。

『早くこっちの世界に来なよ。いつまでそこにいるの?』
まるで権利収入こそが正しいと言っているような口ぶりでした。

何故、労働収入を否定するのでしょうか。

”このネットビジネスはここが凄いんだよ”

もっと自分達の会社を誇りにするべきだと思うのです。

私はネットビジネスの強みは”自由な時間”だと思っています。

”仕事もしてるし時間もある”

素晴らしいと思います。
それでいいではありませんか。

労働収入には少ない”時間”を権利収入は沢山持っています。

“自分の自由に仕事ができる。フリーランスに近い職業である”

と述べればいいのではないでしょうか。


”収益という希望”
もとより
”不確かなもの”を理由にするのではなく。

他者を否定するのではなく。

権利収入も労働収入も同じ”働く”ことなんです。
同じなんです。一方を貶すのはとても悲しいことです。


日本という小国が先進国で有り続けられること
街が綺麗なこと
設備が管理されていること

それは皆が真面目に労働しているからだと思うのです。

労働収入を否定したら、誰が家を建てるんですか?誰が介護するんですか?誰が畑で野菜を収穫するんですか?

最後にもう一度私の意見を述べたいと思います。

どちらも”働く”ということにおいて
正解はないのではないでしょうか。

アニメ大国日本において
アニオタ、ドルオタ、鉄オタ、

色んな世界があるように、働き方にもそれぞれ世界があります。

一方を否定して我こそが正しいと主張する
これこそ乏しい考え方なのではないでしょうか

私の猫ちゃんが世界一。絶対に可愛い。
あら?
でも貴方のハムスターちゃんもとても可愛いわね。

こんな感じの視野が広い人が沢山溢れる世界になったら良いなといつも思っています。



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