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軽井沢で子育てをするリアルって?

「軽井沢って子育てする上で良いんでしょ?実際どうなんですか?」

軽井沢移住を考えている家族に良く聞かれる質問だ。そこで、今日は軽井沢で子育てをすることになったうちの家族のリアルな変化について書いてみようと思う。

僕たち家族が軽井沢に移住した最終的な決め手となったのは、子育て環境だった。

もちろん、大人目線で日々オンラインミーティングの中で自然環境の良いところで暮らしたいな、という思いもあった。しかし、もしかしたらそれだけだったら家族で移住という決断まではしなかっただろう。移住という決断をさせる決め手は、子育て環境が良くなるのではということだった。

今、うちには、小学校1年生の長女と、年少の長男がいる。まだまだ小さく、可愛い盛りだ。子どもたちが物心ついてから大袈裟ではなく僕の人生のプライオリティは変わった。もちろん、仕事も重要だけど、今しかない子供との時間を楽しみたいし、味わいたい。そう思うようになった。

妻と議論した教育方針としても、小学校くらいまでは、自然の中で伸び伸び育てたい。そういう思いで引っ越してきたのだが、実際それで子育てはどのように変わったのかを考察してみたいと思う。

変化1:家族でいる時間が増えた
変化2:車で移動するため遊びに行くのが楽になった
変化3:運動する機会が増えた
変化4:友達の家で遊びに行く機会が増えた

まず1つ目は、家族でいる時間が増えたということだ。
軽井沢で暮らしていると、オフィスが無いので、基本は在宅か、カフェで仕事ということになる。だいたい5時か6時には仕事を切り上げて、保育園に子供を迎えに行ったり、時には夕食を作ることもある。夜に外に飲み歩く頻度は減り、家族と過ごす時間が増える。

東京時代のように、外でのイベントや人との飲み会が少ないからこそ、家族との時間が増える。子どもは放っておいても成長していってしまうから、まだまだ小さい子どもとの時間を楽しめるのは今だけだ。そう思うと、家族との時間を多く過ごすことが出来る環境は、人生の優先順位づけとしては今の僕にはちょうど良い選択であるように思う。

2つ目は、地方移住ならではの車生活に変わったことにより、家族の移動範囲が劇的に広がったことだ。
東京に暮らしていた時のメインの移動手段は、電動自転車だった。保育園や幼稚園の送り迎えは電動自転車を使い、子どもを二人乗せて朝保育園、幼稚園を行き来するような生活をしていた。土日に遊びに行く時にも、基本的には自転車で行ける圏内の公園を梯子するのが当たり前だった。

それと比較すると、現在は移動手段が基本車になった。これは二人の子どもがいる家庭にとって、機動力が大きく上がることを意味する。学校までの距離も長いため、車で送り迎えしないといけないのは、子どもが歩いて小学校に通う生活と比べるとやや過保護な感覚もあるが、遊びに行くとき、移動するときに、車で移動することが出来ると、隣町にある公園に行ったり、家族で旅行する時のハードルがかなり下がる。結果的に、子どもたちが移動する範囲も、長野県、新潟県、時々東京が日常の範囲内になり、体験できる幅も広くなった。

また、東京では電車の中でベビーカーを持っていたり、子どもが泣いていたりすると、時に迷惑だと思われ、いたたまれなくなる体験をしたことは2度や3度ではないが、このような体験が全くないのは、非常に子育て世代の親にとっては過ごしやすい環境だと言える。

3つ目は、運動する機会が増えたということだ。
地方の保育園は、園庭が広い。したがって、子どもを外で遊ばせる、もしくは、縄跳び、竹馬、ドッチボールなどの外遊びをする機会が圧倒的に多い。娘の運動会に行った時に、竹馬で校庭一周を歩くのを見て親としてとても驚いた。長野県で育った子どもは、東京都比較すると運動に慣れ親しんでいる環境にいるのでは無いかと思う。近所の公園でも、木登りが禁止されていないので、木を登って遊ぶことが好きになった。きっと、体の体幹を作る上では良い運動なんじゃないかと思う。

近所の公園では木登りができる

これに加え、冬のシーズンには、スケート・スキーが加わる。軽井沢は車で10分のところに軽井沢プリンスホテルスキー場があり、町民であれば小学生は格安でスキースクールに行くことが出来る。また、1時間圏内に佐久パラダ、アサマ2000、菅平、湯の丸などのスキー場が複数あるため、週末は公園に行く感覚でスキーに行くことが出来るようになる。

スケートも同様だ。近くにある体育館では、町民であれば1000円以内でスケートをすることが出来る。貸靴を含めての値段だ。冬は、氷点下になる軽井沢では、公園で遊びにくくなるため、スキー、スケートに行くことになるのだが、長野に住んでいなければこんなに週末頻度高くスキーやスケートに行くことはないだろう。寒さに慣れて育ち、運動する頻度も多く、体が強くなる環境なのではないかと感じている。

そして、最後は、友人の家で遊ぶ機会が増えるということだ。
東京にいた時は、幼稚園と自宅の往復で、帰宅してから子どもは自宅で遊ぶことが多かった。友達と遊べるのは、近所の公園に行った時にたまたま会った時、に限られていた。

しかし、軽井沢に来てから、うちの長女はお友達の家で遊ぶ機会が劇的に増えた。お泊まりに行き来する機会も増えた。イギリスでは、学校帰りにそのまま友人の家に行くことをPlaydateと呼ぶらしいが、まさに、学校で友達と遊ぶ約束をして、そのまま友達の家に行ったり、逆に友達を家に連れてきたりする機会がかなり頻繁にある。

長女はバスで帰ってくるのだが、自宅のインターフォンがなり、開けてみると友達が「こんにちは〜!」といって突然現れるということも日常茶飯事だ。

車社会で、お互いの家の行き来がしやすい、という背景が大きいのだと思うが、軽井沢での生活は、お互いの家を行き来するプライベートゾーンに入る敷居が低い。この環境は、子どもにとっては友達との距離を縮めやすく豊かな時間になるんじゃないかと思う。

このように、今の所、子育ての環境という目線で見た時、メリットが多い。もちろん、メリットだけではない。デメリットとして、思いつくものもいくつかある。

・学校が遠いため、子どもの送り迎えが車になってしまう。子どもが歩く機会が減ったり、友達と一緒に下校しながら道草したりするスペースが減ること
・良くも悪くも、勉強しなきゃというプレッシャーがない。うちはそれをメリットに思っているが、学力をつけなきゃ、という目線では競争は激しくない。
・習い事の選択肢が限られる。地方なので、習い事の種類も少ないし、すぐに入れずウェイティングリストに入って待つことも多い。
・高校ー大学など、子どもが大きくなってくると教育の選択肢が限られる

とはいえ、これらは、子どもがまだ小さいうちはあまり気にしなくても良い範囲のデメリットという印象だ。

最初に軽井沢に引っ越してきた時、住んだ賃貸住宅の隣が林だった。それまで、東京のマンションに住んでいたときは、自分たちのスペース=自分のマンションの部屋とベランダ、だけだったが、軽井沢では自分の賃貸の敷地に加え、誰もいない林までが自分たちのスペースになる。

最初に住んだ家の庭と隣の林

コロナ禍で、限られた自宅の敷地で暮らしていた生活と比較したとき、この自分の知覚できるスペースの広さは、心の豊かさに影響するのではないかと感じた。

自然豊かな環境で育つことが、本当に子どもの発育に良い影響を及ぼすのか、というエビデンスがあるのかはわからないが、大人の実感とて、自分の心のスペースが広くなる感覚で過ごせる環境なのは確かだ。

軽井沢には、冬はスキー、スノボー、それ以外の季節は、大きな公園やアスレチックなどの遊び場があり、家族で遊びに来るのにはとても良い場です。ぜひ、家族で遊びに来てくださいね。一緒に遊びましょう。

#軽井沢徒然


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