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Pixel 9 Pro FoldとGalaxy Z Fold2を比べると、両機種とも良い機種だとわかる

なぜPixel 9 Pro Foldを買ったか

私はGalaxy Z Fold2を所持しており、現状の使用感に満足していた。特に最新のGalaxy Z Fold6と比べても個人的な使い方では差が出ないと結論付けていた。

そんな自分がなぜPixel 9 Pro Foldを購入したかというと、Galaxy Z Foldシリーズとの特徴の違いから、自分に新しい体験をもたらしてくれる可能性を感じたから。

  • 8インチの大画面とほぼ1対1のアスペクト比

  • カメラスペック、味付けの違い

  • 通常のスマホと変わらない外部ディスプレイのサイズ感

また、現状クリティカルではないのだが、Galaxy Z Fold2のサブディスプレイに縦筋が入ってしまい、寿命がそろそろ近そうだと感じたことも、Pixel 9 Pro Foldを購入させる後押しとなった。

利用約4年にて、外部ディスプレイに筋が入ってしまったGalaxy Z Fold2。実用上は問題ないため、まだまだサブ機としては使っていくつもり。

以下で、Galaxy Z Fold2と比較しつつ、詳しくPixel 9 Pro Foldについて語っていきたい。


Pixel 9 Pro Foldの各特長はどんな体験をもたらしたか

8インチの大画面とほぼ1対1のアスペクト比は縦横を意識しない使い勝手をもたらす

Pixel 9 Pro Foldはメイン画面が8インチとGalaxy Z FOLDシリーズに比べ大きく、画面のアスペクト比がほぼ1対1である。その結果以下のような使い勝手の変化があった。

  • 画面の縦横比を意識せずに横向きに持ち直さずに使うようになった
    動画を見るときに、Galaxy Z Fold2では開いてすぐの縦向き表示では横幅が物足りない。なので、基本的に横向きに持ち直してから動画を鑑賞していたのだが、Pixel 9 Pro Foldは縦横がそもそもほぼ一緒なので、持ち直しても恩恵がほとんどない。そのため、開いて縦のまま動画鑑賞するようになり、ひと手間減った。他には、漫画の読む場面でも、単ページなら縦、見開きなら横のような使い分けをしていたが、それもこだわらなくなった。どちらにせよ正方形画面だと余白が開いてしまうので、最大限画面サイズを活用するような表示できない。これは漫画を読むうえでは悪いことでもあるが、個人的にはデバイスに振り回されずに済むという感覚もある。

漫画を単一ページ表示。左右に大きな余白ができる。
漫画を見開き表示。上下に大きな余白ができる。
つまり、どちら向きでも最大限スペースを活かすことができない。
  • スマホアプリを横に2つ並べるのが便利
    スマホアプリは基本的に縦画面用に作られているものが多い。正方形を2つに割ると、丁度通常のスマホ画面サイズが2つできるような形になるので、2アプリ同時使用使い勝手が良く感じる。Galaxy Z Fold2は横幅が狭くて、2アプリ使うと窮屈に感じたり、横方向に見切れたりするアプリもあったが、それが無くなった。こちらは明確に便利になったと感じた。

Pizel9 Pro FoldとGalaxy Z Fold2で、左にブラウザでYahooを表示、右側に縦画面のゲーム(ドラクエ5)を分割表示してみた。Pixelの方が、より太めに表示されている。また、文字の大きさをPixelの方がより小さくすることができることもあり、ブラウザの情報量はPixelが勝る。個人的にはPixelの方が好み。

カメラスペック、味付けは好みの問題

もともとこってりとした色味で映えるGalaxyとGalaxyに比べると自然に近い色合い(それでもかなり補正されている) Pixelシリーズは単純に好みが分かれる味付けがされている。個人的にはGalaxyの方が好きな色づかいである。

Pixel9 Pro Foldで撮影した写真。目で見た感覚に近い。
Galaxy Z Fold2で撮影した写真。全体的に明るく、鮮やかになっている。

一方、望遠性能はPixelが高い。5倍ペリスコープカメラは他のカメラではなかなか撮影できない風景を切り取ることができる。

Pixelの5倍ペリスコープカメラで撮影。くっきりと撮影できている。

通常のスマホと変わらない外部ディスプレイのサイズ感は、メインディスプレイを開く回数を減らす

Galaxy Z Fold 2の外側ディスプレイははかなり細長く、幅方向の表示領域が狭い。表示が小さすぎたり、文字打ちし難いため、どちらかというと開いて使うことが多かった。一方Pixel9 Pro Foldは、外部ディスプレイが通常のスマホサイズある。これにより、広い画面が必要ないときは、外側ディスプレイだけで使用をすることが多くなり、結果としてメインディスプレイを開く回数が減った。

QWERTYキーボードを表示して比較。Pixel9 Pro Foldは通帳のスマホレベルの横幅が確保されている。一方、Galaxy Z Fold2は細すぎて少し入力しずらい。(できないことは無い)
Youtubeの表示比較。Pixel9 Pro Foldは普通に見れるが、Galaxy Z Fold2は見る気にならないほど小さく感じる。必然的にGalaxy Z Fold2をでの動画視聴=開いてメインディスプレイとなる。

スペックに現れない違い

今までは、スペック表として現れていた違いについて述べたが、スペック表に現れない違いもいくつか気になったので紹介。

Pixel9 Pro Foldは通知バーの太さが気になる

使っていて気になったのが、Pixel9 Pro Foldの通知バーの太さ。カメラのパンチホールに合わせている影響か、不必要に太く取られているように見えその分、コンテンツを表示する実使用領域が減ってしまっているのが気になった。Galaxy Z Fold2はパンチホールが小さく、タスクバーも細く、より無駄が無いのが良い。

Pixel9 Pro Fold(左)の方は、表示情報に対して不必要に通知バーが太く、気になる。

Pixel9 Pro Foldの方が文字やオブジェクトがコンパクトに表示され、一度に表示できるコンテンツは多い

Pixel9 Pro Foldは設定で文字の大きさを小さく設定すると、表示できるコンテンツの量が格段に多くなる。Galaxy Z Fold2の方は、一定以上には小さくならない。結果として画面サイズ以上の表示情報量の差が生まれることになる。ここはPixel9 Pro Foldの方が設定の自由度が高く良いと思える点。

Pixel9 Pro Foldの方が明らかに一度に表示できるコンテンツが多い

ホームアプリはGalaxy Z Fold2の方が融通が利いて良い

折り畳みスマホは、その特殊性からホームアプリをサードパーティー製に変更し難い。(変更しても外側ディスプレイとメインディスプレイのどちらかで表示が崩れたり、隙間が空きすぎたりして見た目・使い勝手が悪くなることが多い)そのため、純正のホームアプリの使い勝手が重要なのだが、ここはGalaxy Z Fold2の方が良い。Pixel9 Pro Foldは、検索バーをホーム画面から消せなかったり、ドロワー内のアプリの並べ替え・フォルダ分けができなかったりとカスタム性が悪い。

ホーム画面から消せない検索バー。スペースが無駄に取られている感じがする。

(2024/10/1追記)Pixel9 Pro Foldのホームランチャーアプリをスクエアホームに変更して問題なく使えるようになった。

Pixel9 Pro Foldは物理ボタンが軽すぎて、意図せず反応してしまう

Pixel9 Pro Foldは電源や音量の物理ボタンの押し心地がかなり軽い。また、音量ボタンと電源ボタンが同じ形状のため、押し間違いが発生しやすい。一方Galaxy Z Fold2は、電源ボタンと音量ボタンの形状が異なっていたり、適度な硬さのあるボタンなので間違いが圧倒的に少ない。ここはGalaxyの方が明確に良いと感じる。

Galaxy Z Fold2(上)は、電源ボタンが引っ込んでおり、意図的に押さないと反応しないので誤反応の心配がない。一方、Pixel9 Pro Fold(下)はボタンが通常の形状であり、さらに押し心地が軽すぎるため意図せず反応することが多い。

結論としてはどっちも良い

色々違いはあったが、どちらも「折り畳みスマホ」というさ最大の利便性があり、どちらも良い使用感である。発売タイミングが4年も違う2機種だが、それでも十分張り合えるGalaxy Z Fold2の強さが光った。
これからはPixel9 Pro Foldをメイン機種として、Galaxy Z Fold2をサブ機種として使っていきたいと思う。

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