見出し画像

『涼宮ハルヒの溜息』作中で引用される楽曲

『涼宮ハルヒの溜息』を読みました。なぜなら最新刊『涼宮ハルヒの直観』を読みたいから。シリーズは角川文庫でも出ていて、『涼宮ハルヒの憂鬱』筒井康孝が解説を担当。カバーがイラストじゃなくて写真になっている。なかなか良いカバーデザインですよね。

しかし、『涼宮ハルヒの憂鬱』は数年前に角川文庫で買ったけど、いとうのいぢのカバーイラストがないとダメな気がしてきました。それで2巻『涼宮ハルヒの溜息』は、角川スニーカー文庫で読んだわけです。

ところで作中、ヒロインである涼宮ハルヒが洋楽や映画のサントラを歌うシーンがたびたびはさまれます。2000年代はじめの高校生としては若干変わった趣味だけど、どこかで聞いたことがあるものが多い。でも音楽のこと、本当はなんもわかんない。

ハルヒは偶然耳にしたのをそのまま歌っているのか、それとも洋画や洋楽が大好きな高校一年生なのでしょうか。また、本作はキョンの一人称で語られる小説ですから、彼も楽曲を理解しているということになるのでしょうか。

「大脱走」のマーチ

という具合に散々宿題を押しつけ申して、ハルヒは『大脱走』のテーマを口ずさみながら帰っていった。

p74より。「大脱走」のマーチは映画『大脱走』のテーマ。
エルマー・バーンスタイン作曲。

天国と地獄

天変地異の前兆みたいな機嫌の良さで『天国と地獄』のサビをハミングしているのは先導を務めるハルヒである。

p82より。オッフェンバックの『地獄のオルフェ』。運動会のあの曲ですね。景気のいい曲。数年前吹奏楽部で演奏する機会があり、結局やらなかったことも思い出。サビは6分30くらいから。

Rock Is Dead

「それじゃあ明日ね! この映画は絶対成功させるのよ。いいえ、あたしが監督やってる以上、成功はもう約束されてるの。後はあなたたちのがんばりにかかってるのね。時間通りに来るのよ。来ない人は私刑の上に死刑だからね!」
そんなことを宣言し、マリリン・マンソンの『ロック・イズ・デッド』を口ずさみながら歩き去った。

p151より。

18 'till I Die

集団の先陣を切って歩くハルヒと鶴屋さんは、いつの間にか意気投合したのか馬鹿でかい声でブライアン・アダムスの『18 till I Die』のサビだけをリフレインして唄っていた。後を歩いている者として、一応の知り合いとして非常に恥ずかしい。

p188より。ハルヒと鶴屋さんが一緒に歌うシーン、一番好きなシーンかもしれない。


『ブレードランナー』のエンディング

メガホンを振りつつ解散を宣言したハルヒは『ブレードランナー』のエンディングテーマをハミングしながら一人で帰っていた。

p223より。僕は『ブレードランナー』が大好きだからこの曲も大好き!!ヴァンゲリス作曲。いま流行りのサイバーパンクな都市の風景も、この映画から。(『ブレードランナー』はサイバーパンクじゃないけれど)


この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?