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自分の子供に好きな作家の妻の名前をつける親の心理の謎【固有名詞】Hathaway(シェイクスピア『ハムレット』)

In December, 1582, Shakespeare married Ann Hathaway, daughter of a farmer of Shottery, near Stratford ; (p.7)
1582年12月、シェイクスピアはストラトフォードに近いショッタリーの農家の娘アン・ハサウェイと結婚した。

The Penguin Shakespeare edited from the original text by G. B. Harrison / Hamlet (1937)

ゆえあって『ハムレット』を読み返そうとして、巻頭の著者紹介でひっかかった。

シェイクスピアの嫁さんの名前は、アン・ハサウェイだったのだ。

調べてみると、まさかとは思ったが、女優のアン・ハサウェイ(本名アン・ジャクリーン・ハサウェイ)は彼女にちなんだ名前だった。シェイクスピアとともに数々の文学作品に登場してはいるそうだが、子どもにつける名前としては妙である。

例えば中根という苗字の人が、夏目漱石の妻にちなんで、自分の娘に鏡子という名前をつける、というようなものだ。

そんなこと、する?まず、漱石の作品にしばしば妻が描かれていることを知っている人はまあいるにしても、旧姓まで知っている人はまれではないか。糟糠の妻になってほしいという願いか。

比べるのが間違っているのか。私が無知なのか、何か根本的な勘違いをしているのだろうか。

次に気になったのは、ハサウェイ・ノア。『機動戦士ガンダム』シリーズに登場する軍人、ブライト・ノアの息子だ。『閃光のハサウェイ』では主役も務めた。

典拠ははっきりしないが、こちらの記事によると、「彼の母ミライは、シェイクスピアの作品が好きだったので、彼にこの名前を付けたのでしょう」と書かれている。

これも妙な話だ。例えば漱石の作品か好きだからといって、自分の息子に「中根」と名付ける母親がいるだろうか。

私が無知なのか、何か根本的な勘違いをしているのだろうか。

ちなみに今回の画像は、シェイクスピアと夏目漱石の二人のイラストを生成したかったのだが、どうしても漱石が東洋人美少女になってしまうのである。なんで?

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