世界貿易センタービル@浜松町の思い出を語る

浜松町の世界貿易センタービルディング(以下、貿易センター)が、建て替えのため間もなく解体が始まります。日本の高層ビルのさきがけの一つが解体されることはやや残念ではありますが。
貿易センターは、子どものころからいろいろと利用する機会がありました。そこで、貿易センターの思い出あれこれを書いてみようと思います。

最初の接点は、14階にあったヤマハ音楽教室です。小学校低学年の頃にエレクトーンを習いに行っていました。左手でもキーボードを弾き、足でペダルを踏むのを同時進行でやるのには悪戦苦闘しましたが、音楽を習う機会を持ったことは、その後中高で音楽に関わる機会が多くなった時に少しは役立ったのではないかと思います。
ちなみに今月の半ばまで、14階にはJAXA(宇宙航空研究開発機構)のグッズや宇宙食などを扱った「宇宙の店」がありました。これは、かつて貿易センターに宇宙開発事業団(現在のJAXA)がテナントで入っていた名残ではないかと思います。お店は、現在は新しくできた貿易センタービル南館5階に移転しました。浜松町土産に宇宙食、いかがですか。

そして貿易センターで一番の思い出は、新館に入っていた本屋さん・文教堂浜松町店に開店当初から入り浸っていたことです。こちらは移転することなく昨年の7月に閉店しました。
文教堂浜松町店は、ワンフロアで漫画を含む全ジャンルの書籍に加え文具も買うことができるという実に素晴らしいお店でした。昨年の緊急事態宣言の時も開店していて(スタッフの皆さんには本当に感謝です)、在宅の友用の本をたくさん買いました。
文教堂さんの閉店で、浜松町駅近辺に書店がなくなってしまった…。

貿易センターに隣接する東京モノレール浜松町駅の1階には、飲み屋さんの並ぶ横丁がありました。ここや貿易センターの地下飲食街は、「羽田で飛行機に乗る人とぎりぎりまで飲める」というメリットがありました。
貿易センターの地下に数年前まであった日本酒専門店の和楽菱さんでは、チェイサーの水をたくさん飲みながら様々な銘柄の日本酒を楽しく飲みました。

39階にあった東京會舘では、推しの俳優さんの懇親会で初めてお店に入り、ビルからの眺めを楽しみながら東京會舘名物のオムレツやマロンシャンテリーをおいしく頂いた思い出もあります。

貿易センターにはバスターミナルもあり、近くはお台場から遠くは千葉の香取までここから乗車してバスの旅を楽しみました。
お盆や年末に、青森行きのバスが何台もバスターミナルの近くで待機していたのは季節の風物詩でもありました。

そして貿易センターといえば40階の展望台・シーサイドトップです。
東京タワーが最もよく見える場所。リオ・オリンピックの閉会式の東京のプロモーション映像の東京タワーの遠景ももしかしてここで撮ったのでは？
建て替わった後のビルにも、ぜひ展望台が入ってほしいものです。