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コミュニケーションお化けが語るコーチングと芸人の生き方の共通点とは?

モデレーターとして、そしてShovellのインタビュアーとして活躍中のさしみこと藤澤恵太さん。今回はさしみさんが突き抜けた自身のストーリーを語ってもらいつつ、コーチングを学んだ事により見えてきた芸人の生き方との共通点について話してもらいました。

本記事は喋るだけで記事になる「Shovell」のインタビューサービスを利用して、Note記事にしております。

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※インタビュアー emiko miyazaki

そもそもなぜ「さしみ」??

宮崎:本日は宜しくおねがいします。

さしみ:宜しくおねがいします。

宮崎:ちなみに今日呼ぶのは「さしみさん」が良いのか「藤澤さん」が良いのかどっちなんでしょうか?

さしみ:さしみで大丈夫です。コーチングもさしみでやっておりますので。

宮崎:なるほど。落語やモデレーターだと芸名が良さそうですが、コーチングは本名でも良いのではと思う方もいそうです。そちらもさしみの方がやりやすかったりするんですか?

さしみ:そうですね。もうさしみで全部いこうと決めてます!

宮崎:なるほど。ちなみにいつからそうした気持ちでやられているんですか?

さしみ:そうですね、もう5年以上前からですかね。その時期は僕自身がずっと過去の失敗を引きずって色々な事を諦めていたんです。舞台に立ったり、人を楽しませたり、笑わせたりとか、そういうようなこと自体に蓋をずっとしてたんですよ。やっちゃいけないって。駄目だってずっと思い込んでたんです。

けど、その思い込みをコーチとの会話の中で解いてもらったんです。それから僕はさしみって名乗るようになりました。

宮崎:そうなんですか。

さしみ:はい。もう一発で、僕が根源的にやりたいWant toなこと、本当に通底してやりたいことが「笑かすこと、盛り上げること、楽しませること」というのを見抜いてもらって。

お前は芸人っていうのがもう確実に出てるから、そこに蓋をするんじゃなくて、そこを軸に理想の世界観を描いて生きるっていうことが人生の軸だという風に、もうちょっときつめの言葉で言ってもらって、7倍ぐらいきつめの言葉で。

宮崎:7倍(笑)

さしみ:それで思い込みが取れて、自分の中でもその世界観のゴールに近いやり方を常にやっていく意味で、僕は芸名で名乗ろうと思ったんですね。常に「さしみ」って名乗ることで、その芸名を名乗ることはもう芸人としてのあり方でいるということなんです。

宮崎:さしみと名乗る事は、盛り上げたり楽しませたり、そういうのをしやすい人格になるということですか?

さしみ:まさにそうですね。自分自身にそういうあり方で良いんだよと許可が出せるんです。やっぱり藤澤恵太って言われても、おもんないじゃないすか、まず。誰やねんと。藤澤恵太って僕も呼ばれても反応しないですし、僕自身の心構えも無いし。

さしみって言われたら、え、何?さしみ?ってなると思いますし、今日もなったんですけど。さしみって何なんですか?ってとこは、実はですね、芸名でございますっていうとこからも関係が作れるんです。

山本、小林、山下、さしみ、中村とかって並んでると良いですよね、ビジネスネームじゃないですけど、芸名を持つっていうのは自分の中でも凄いイメージしやすいんです。

宮崎:人の注目も引くし、私もやっぱり、さしみって何だろう?と最初にお会いした時に思いました。刺身が好きなのかなとか。

さしみ:刺身はそんなに好きじゃないです。寿司は好きなんですけど。

宮崎:好きじゃないんですか(笑)ちなみにさしみというのはどなたかに名付け親みたいな方がいらっしゃって、付けて頂いたんですか?

さしみ:はい、元々は落語研究部で落語をしていた時の一つ上の先輩で今はプロで落語の一門に入られてる方に付けて頂いて、そこから名乗って活動しています。

宮崎:なるほど。ここまで伺っていると、そのコーチにさしみという名前で自分のやりたい、Want toをやってみなさいって7倍くらいキツめに言われたから今活き活きと出来るようになったんですね。

さしみ:そうですね。自分の生き方に格を持つということであったり、やりたくないことはやらないしWant toで自分自身の未来の世界観となるゴールを作ってそこに対して活動していくんだっていう意志にもなりました。

さしみとしてステージで活動する様子

コーチングはまず自分が突破した景色を見てくることから始まる

宮崎:コーチングはいつから習い始めたんですか?

さしみ:コーチング自体は2021年の4月から始めました。それまでは全くやったことはなかったんですよ。ただ、身をもって効果自体は体感してましたし、僕はコミュニケーションを凄く大事にしてるんですけど、コーチングって本当に何て言うんですかね、大きいインパクトを出せる最強の対人コミュニケーションだなという印象を元々持つことが出来ていました。

というのも、僕がさしみと名乗るきっかけを5年前にくれた方、李英俊(リーヨンジュン)さんというんですが、その方が2019年にコーチングスクールを始めたんですよ。ああ、あれはコーチングだったのかと。じゃあもうやるしかないなと。

また別の理由としては、2021年4月は僕が独立した月なんですよ。新しい人生を歩む時に、もう一つ上のステップに行きたいなって思ったんです。思い出してみるとコーチングで人生が開けた体験というのが自分の肝だったので、そこをまずはしっかり自分自身も習って身につけたいなと思ったんです。

宮崎:なるほど。コーチングスクールは何から習い始めるんですか?

さしみ:はい。まずはめちゃくちゃ自己適応なんです。
コーチングをするということは、相手がコーチングを受けるとどの様な変化があるのかを理解している状態にないと提供出来ないんです。自分自身の人生が現在の延長線上でずっと生きているんじゃなく、自分で旗を立てたことにちゃんと突き進んで突破していっている状態で生きてるから相手にコーチングを提供出来るという順番になっているんです。ここが最初の壁になりましたね。

宮崎:そうだったんですね。人にコーチング出来る様になるにはどのぐらいの期間学んだり練習をするんですか?

さしみ:私が習ったスクールは半年ぐらいですね。短期間に圧縮して濃密にやるスタイルです。3ヶ月くらいは言ったとおり自己適用で、やりたかったけど怖くてやれていなかった事にチャレンジしたりします。僕の場合だと「喋りで食って行く」っていうことに許可を出せてなかったんですよね。

で、習う過程で「オンラインモデレーター」という職種を名乗り始めてから月30本くらいほぼ毎日何かしらのイベントに出演しまくりました。全国で九州や北海道など色んな所の各地で講演みたいなこともやらせてもらったりしました。

何故か今までやってなくて、でも自分の理想としている世界観だったら、やっていて当然やろなっていうモデレータ業を3ヶ月でめちゃくちゃ回したんですよね。怖いんだけどもやってやろうという事で、ほんまに月40本ぐらい出てる時もありました、多い時。

例えば5本や10本ってちょっと頑張ればできそうじゃないですか。でもそれって現在の延長なんです。でも、30、40本だと出来るっけ?無理じゃない?みたいな状況になる。実はこれが自分のやっちゃっている事、Want toだったらやれる気がしてくるんです。

これが「やらないといけない」というHave toな事だと無意識的に脳が拒否して結局出来ないんですけど、Want toだとやれちゃう。このやれる気の事をコーチング用語で「エフィカシー」って言うんです。やれる気がすることを最初はやり続けましたね。

宮崎:なるほど。前半は自身でエフィカシーを掴んで突破していく事を体感するんですね。

さしみ:そうですね、今までの延長線上でやってたことじゃなくて、やりたいけどやれなかったことや本当にやりたかったけど怖くて手出せなかったこと、やったら良いんじゃないの?っていうことにどんどん挑戦していくっていう期間です。

そうした挑戦をやり続けてるからこそ、コーチングでクライアントに対して「出来ますよ」っていうことが言えるんです。やっていない人から「出来ますよ」って言われても響かないですよね。髪型めっちゃ変な人から「絶対可愛くなりますよ」って言われても、いやお前の髪型やばいやろ、出来ひんやろってなったりしますよね。

もしくは体重100キロ以上の人から必ず痩せますと言われてもいやお前痩せてないやんってなると思うんですね。それと一緒で、コーチングもコーチが自分の殻を突破した経験があるからやれますよって言うことに始めて説得力が出る。エフィカシーが高いと突破出来るんですよって初めて言えるので、それを習得していきます。それから実践が次の3ヶ月に行われますね。

出張先のホテルにてオンラインイベント

過去を引きずってゴールを立てると地獄が始まる。

宮崎:クライアントに同じ景色を見せていくんですね。

さしみ:はい。でも、自己適応は出来たけど相手にコーチングをして変えられるかって言ったらまた別の話になってきます。そこはもう数をこなしまくるのが大事で、体験セッションなどを50人位やりました。見習いコーチをやらせてもらって、相手の価値観をコーチングで書き換えていくと言うか、クライアントのゴールを設定してさらにゴールを更新していくっていうことをひたすらやっていくのが次の3ヶ月でした。

宮崎:コーチングの場合は受ける方も自分を変えたいと思って来ているから、コーチと受ける人が協力しながらゴールを設定していけるので、最終的には大きく変えられたりとかゴールを達成が出来ていくんですかね?

さしみ:そうですね。まず変えたいって思ってること自体ほんまに変えたいのか?っていうこととかを問いかけていきます。ほんまにクライアントのWant toかどうかっていうことをまず特定していくとこから始まるんですよね。変えたい変えたいって言ってても、実は過去のその呪いとか過去の失敗からきてるだけで、本当のWant toじゃない可能性があるんですよ。

例えば自分に子供がいて育児にすごく悩まされている方がいたとします。本当はもっとしたい事があるけど育児に悩まされているという状態なので「全国のママを助けないといけない」という風に思い、全国のママさんを助ける団体を作りたいと言い始める。

ただこれはWant toと言うよりかは「過去に失敗や制限されていた自分の投影」であって、たった1回の人生の中で何か一つやり遂げたい時にママさん団体を立ち上げますか?って言うと、やらないってなるんですよ。

この動機は過去の自分への呪いや投影からきてるということだから、そうじゃなくて人生一度きりの中で24時間これだけやりたい、やっていれば本当に輝けることって何ですか?ということを特定していきます。それからはゴールを設定するってどういうことか?っていうのを言葉にしていくフローをやっていきます。

そこを間違うと、ほんまはHave toでやりたくないことをゴール設定してしまっちゃったりして、ゲー吐くぐらいしんどくなると思うんですよね。やりたくないのにゴール設定してるやんみたいな。それで失敗しちゃう話も結構聞きます。

宮崎:確かに、自分では向上心持ってやってるつもりでやっていても振り返ると別に本当にそれ自分やりたかったのかなっていうのがやっぱりあったりするしますね。このコーチングで学ばれて資格を取られてる方達は皆そこの見極めが出来ている感じですか?

さしみ:そうですね。ここをミスると良くない状態が待っているので、クライアントのWant toが何かっていうことはコーチは理解していますね。クライアントがちゃんと自分で捉えてWant toって何だっけ?っていうことを更新しながらやりとりしていきます。

Want toは日々メンテナンスして芯を捉えつつゴール設定していきますが、捉え方も変化していくので、究極、昨日言ってたことと違っても良いんです。次の日、昨日こう言ってたけど今日は全然違うこと言ってても全然良くて、色々変化していくので言ったら責任持ってやりきらないといけないとかなるとほんとに地獄の始まりみたいな感じになるんですよ。

宮崎:お話を伺って、さしみさんもコーチングに出会って自分も凄く変われたからそれを学んで自分も出来るようになろうという話でしたが、コーチングにこれだけ時間もエネルギーも注がれてお笑いやモデレーターと同じぐらい重きを置いてやられるようになったのは、コーチングが生きる上で凄い本質的なことや大切なことに辿り着くのに一番近いものだという感覚があるんですね。

さしみ:まさにです。

自己適応で日々前に出る経験を

コーチングの考え方は芸人の生き方そのもの

宮崎:自分で習得するだけじゃなく人にも広めたいと思って仕事の一つの軸に据えられてるているんですか?どういった位置付けでコーチングをこれからやっていきたいのかお伺いしたいです。

さしみ:はい、コーチングは全ての活動の軸になってきます。何をやってても自分が本心でやりたくてやってるのかとか、これってもっとスケールでかいゴールを描けるんじゃないかというのは全ての事業に対して起こってくるので、地盤としてコーチングがあります。

あとはコーチングで見い出せるWant toの考え方は芸人の生き方に凄く似てて、おもろいことやるって周りがこっち行ったらあかんで、左行ったらあかんでって言ってるのに左行くことだったり、世論がこっちだよと言ってるけどいや俺はこっちだと思って打ち立ててやり切るみたいな、そういう生きざまが芸人と似てるっていうのもありますね。

宮崎:コーチングを極めるにしても芸人として極めるにしても人生を懸けて何かをやるという所が通じているのかも知れないですね。

さしみ:めちゃくちゃ近いと思います。やっぱりおもんない人とかってみんなと同じことやって、みんなと同じ温度で決められたことをやっている。そこからは何も生まれないと思うんですよね。逆を行くっていうことがコーチングで見出だせて、みんなこう言ってるけど俺はこれやりたいし、これがおもろいと思うからやり切ろうと思うって、それもう芸人と同じやんみたいな感じなんですよね。

宮崎:Want toを引き出してゴールに生き切るという点で見るとコーチも芸人も同じなんですね。

さしみ:まさにそうだと感じています。

宮崎:プロコーチとしての活動と並行してモデレーター業は引き続き沢山されてると思うんですが、セッションでもコーチングの学びは活きてきているんですか?

さしみ:めちゃくちゃ活きますね。コーチングでは1体1のコミュニケーションを深く行って、本質の嘘の無いエネルギーっていうのをぶつけ合うんですけど、これは一対一のコミュニケーションの最強の形だと思っているんです。

で、実はこれがモデレーターや舞台に立っている時もめちゃくちゃ使えるんですよ。結局嘘がある言葉ってエネルギーが弱いし届く範囲も狭い。自分が腹決めてこのステージで俺はこういうことをやりきるんだって言うことがちゃんと決まってたら相手にも凄く届くし、場自体を変えることが出来るので、伝えることの真髄をコーチングで学べたなっていうのは思ってますね。

宮崎:本当に深いですね。今までのイメージだとコーチはコーチングの専門家で人のゴールとか目標を何か助けてあげるイメージが凄くあったんですけども。

さしみ:そうですね、助けるというよりかは、自分がまずは怖くてもチャレンジしている人で在りたいと思っています。

宮崎:最後に、今は「お笑い」「モデレータ」「コーチング」の3つを持たれていると思うんですけれども、これからどういった形で、やりたい事を深めていくのかを伺いたいです。

さしみ:はい、僕自身は「場や人を盛り上げる」ことを人生通底してやりたいなと思っています。まずは、やっぱり人前に立ちたいんですよね。出演したい。そこで観客と出演者が一緒に盛り上がるっていうことをやりたい。だから今年は落語、演劇、お笑いなど、色んな舞台にどんどん立って場を盛り上げまくります。

一方でビジネスの場に目を移すと、盛り上げたいけど盛り上げられない機会って、オンラインだと今特に多くなってるんですよね、やっぱり。また、オフラインもカンファレンスや仕切り役が必要な合宿とかそういうビジネスの現場で、しっかりしたコミュニケーションを用いて盛り上げるっていうことをやるだけで会議の質が上がったりイベントのそのクオリティが上がったり成果が出たりするので、そういうコミュニケーションもやっていきたいです。

そしてやはり1対1のコミュニケーションですね。コーチングで人を変革させるコミュニケーションやインタビューなどで人を盛り上げることで引き出して、価値を新しく届けていくっていうこともやりたいです。ビジネスと舞台、この2つをしっかり違う側面で僕自身盛り上げて、どんどんぐるぐる回っていくようなことを人生の中でやっていきたいと思っております。

宮崎:さしみさんが次のステップに羽ばたいて行かれている事を感じながらお話を伺っていました。今日はありがとうございました。

さしみ:こちらこそありがとうございました。

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