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ストリーミング時代のCD

音楽を聞く時、どのようなサービスや媒体を使うだろうか。

私は普段、AmazonMusicUnlimitedを使っている。

しかし、今日はそんな話ではない。CDの話だ。

CDを買ったことがある、という同年代の人はどのくらいいるのだろうか。もしかしたら、少数派なのかもしれないとも思う。

自分が初めて自分のお金だけで買ったCD、というものを覚えているだろうか。私は「SEKAI NO OWARI」の「炎と森のカーニバル」である。忘れもしない、中学の入学式の日に発売された。駅前の本屋の中にある小さなCDコーナーへ向かったことを未だに忘れない。

SEKAINOOWARIとの出会いはまた別のところで書くとして、CDのことである。

あれから何年も経ち、セカオワのCDは毎作欠かさず購入している(お金が無いので初回限定盤も含めてすべて、というわけではないが)。

今ではストリーミングで容易に聞くことができるが、それでもCDを買い続けるのには理由がある。CDならではの良さというものだ。

ジャケットがあり、ディスクがあり、歌詞カードがある。モノという実体があるからこその良さが有ると思っている。また、セカオワのCDには「シークレットリンク」という文化があった。リンクにアクセスし、パスワードを入力することで隠しコンテンツにアクセスできるというものである。この文化によって新しい曲が公開されたり、カバー曲が聞けたりと素晴らしいコンテンツだと感じた。(最新シングルではレーベルが変わったためか、シークレットリンクがなくなっているように見える。私が見逃しているだけかもしれない。)

CDならではの良さは他のところでも沢山語られているからいいとして、この間起きたCDにまつわるちょっとしたことを書こうと思う。

バイト終わり、本を買おうとツタヤに寄った。セカオワのSaoriが書いた本「ふたご」の文庫版が出たのである。(単行本版は実家に置いてきてしまった。)

そこでふと目に止まった「中古CD」のコーナー。覗いてみると、そこにはKANA-BOONのOriginというアルバムが数百円で売られていたのである。ちらっと曲リストを見て、買おうと手にとった。

ここでKANA-BOONとの出会いのきっかけを挟む。もちろん、どんな曲を歌っているバンドか、というのはなんとなく知っていた。Youtubeのおすすめ欄に出てきた「THE FIRST TAKE」のミステイク集を見ていた時、ないものねだりのミス部分が出てきたのである。(是非見てほしい。素晴らしい。)これがきっかけでちょこちょこ聞くようになっていた2つのバンドのうちの1つがKANA-BOONである。(もう一つはまた別のところで書こう。)

ないものねだりの収録されているCDがあればいいな、そう思って見つけたCDを私は買った。ないものねだりもいくつかのCDに収録されていた。その中でも一番新しいものを選んだのである。

いや、正しくは「いくつかのCDに収録されていたようにみえた」のである。

家に帰り、CDを開ける。そこで気がついた。

収録されているのは「ないものねだり」ではない、「なんでもねだり」だと。

そんなことも知らないのか、とファンの方々には怒られてしまうかもしれないが、すっかり勘違いしていたのである。心から驚いた。こんなにも似た名前の曲があるのかと。

「なんでもねだり」を聞いてみた。どこか聞いたことのある曲だった。過去にCMソングになっていたらしい。もしくは、ラジオ番組「SCHOOL OF LOCK」をよく聞いていたので、そこで聞いたのかもしれない。

いずれにしても、面白い出会いだった。KANA-BOONのことが好きになった。

CDジャケットの見間違いがなければ、このCDには出会っていなかったのである。

やはりCDは良い。

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