2023年大宮、移籍して出場機会を増やした選手、減らした選手(後編)
前編の続きです。
5.J1チームから移籍してきた選手
2022年は矢島慎也、田代、三幸の3選手がJ1から移籍してきましたが、2023年はアンジェロッティの期限付き移籍のみ。J2下位が続き、毎年シーズン中に監督が解任されているということで選手にとって残念ながら魅力あるチームではないのかも知れませせん。そんな中、アンジェロッティは大きく出場時間を伸ばしました。5得点をあげましたが、もう少し安定してパフォーマンスを出せれば2桁得点いけたのではないかと思っています。残念ながら柏にレンタルバックの後、契約満了となっています。
6.J2チームから移籍してきた選手
天皇杯で優勝し、ACL出場権のあった甲府から決意を持って移籍してくれた石川、浦上ですが、石川はシーズン中に左ハムストリングの損傷で12週間離脱、浦上は市原吏音がデビューすると先発を譲る形で出場時間を伸ばすことはできませんでした。二人とも来季も残留というころで、出場時間を増やすとともに、よりチームに貢献してくれることを期待しています。個人的には石川、高柳のボランチの組合せに期待!
琉球から育成型期限付き移籍の大森は、出場時間を伸ばせず、来季はいわきFCに育成型期限付き移籍となりました。
7.シーズン中に移籍してきた選手
シーズン途中に期限付き移籍で大宮に加入した飯田、黒川、カイケ(シュヴィルツォクは海外からの移籍なので表では割愛)。3人とも移籍前に比べて出場時間を増やしましたが、2021年は南、河田、2022年は志村、袴田、岡庭が移籍後、ほぼフル出場で残留に貢献したのに比べると若干の物足りなさは残ります。
8.最後に
2022年同様、2023年も同カテゴリのJ2のチームに移籍した選手のほとんどが出場時間を増やし、J2のチームから移籍してきた選手の多くが出場時間を減らしています。このあたりが近年のアルディージャのチーム編成がうまくいっていないことを表しているような気がします。
プロサッカー選手は選手寿命が短く(キングカズ除く)、試合に出場してなんぼだと思いますので、出場機会を求めてどんどん移籍して良いと思っています。クラブは自分たちのサッカーに合った選手を獲得し、選手が成長できる環境(監督、コーチ、施設)を提供する。選手はそこで最高のパフォーマンスを発揮できるように努力する。サポーターは選手が最高のパフォーマンスを発揮できるように後押しする。そんな関係が望ましいですよね。
それではまた。
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