素人読書感想文『成瀬は天下を取りにいく』#1

 普段あまり読書をしないし、国語が苦手な私ですが、どうしても感想を述べたい小説に巡り合ってしまったので、忘れないようにここにメモしておきます。

1.変化と無変化

 何より各登場キャラクターが魅力的!!

 成瀬あかりは言うまでもなく、各話の視点となる人物それぞれにもちゃんと魅力があって、キャラが生きてる!!って感じました。

 読んでいく中で「この人物はこういう人なのかな?」と分かる、人を形成する核のような部分(=変わらない部分)と、物語を通して変わっていく部分が、一緒に見えるとこうも生き生きと見えるのか!!新たな発見…

 私の推しキャラは、やはり、島崎みゆきでしょう!!理由はあとでしっかりまとめたいと思います。

2.成瀬らしいな

 この小説を読んでいてすごいと感じたのは、私自身は別に知り合いでも何でもないくせに、「あぁ、成瀬らしいな」って思わせてくるところ!これも、先述のとおり成瀬あかりもまた生き生きと見えているからこそ、なのでしょうね。
 自分が感じた「成瀬らしさ」を一部紹介させてください。

挨拶は防犯の基本だ。

「ときめき江州音頭」より

 個人的には小説中で一番「成瀬み」を感じた一節ですね。独自の感性の持ち主であるとともに、地元を愛している成瀬なりのスタンスだよなと。

たしかに、空き巣犯は挨拶などが積極的でない、地域のつながりが希薄な地域を狙う、みたいな話はどこかで聞いたことはありますが、そんなこと意識して挨拶してるのは成瀬ぐらいではないでしょうか?

棟内モデルルームは十二階にあった。西武大津店は七階建てであったから、以前は空だった場所である。

「ときめき江州音頭」より

 これも「こんな発想できるの成瀬だけでは?」のひとつ。たとえ、かつての西武大津店を知っている人がこのモデルルームを訪れたとしても、この考えには至らないのではないでしょうか。

 他にも挙げればキリがない!!!私以外の読者がいったいどこに「成瀬らしさ」を感じたのか、気になるところです。

3.おわりに

 とりあえず、全体の概観から感想をまとめてみました。気力があれば、「共感したシーン」と「キャラクターについて」をまとめたいと今のところ思ってます。

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