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【映画感想】グレイテスト・ショーマンをまだ見てない人にDVD貸したい


「人生の全てがここにある」

それは言い過ぎだろうと思うかもしれない。でも、この映画を一言で表すのであれば、僕はこの言葉しかないと思う。何回見ても魂を揺さぶられ、息苦しいくらい胸が熱くなって、高揚感に満ち溢れ、気付くと涙が溢れてくる。

この映画を見るまで、僕は「映画」を見ていなかったんじゃないか?そんなことまで考えてしまう。それまで、映画を見て涙するタイプではなかったし、ましてやミュージカルなんて「なんで映画の途中で歌って踊るねん、シュール笑」くらいにしか思っていなかった。そんな僕が、見終わった後に、立ち尽くし、打ちのめされ、初めて映画のDVDを買い、友人に「頼むから見てくれ」と懇願した映画が本当にあるのだ。

その映画のタイトルは、「グレイテスト・ショーマン」

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何度もこの映画の感想を文章にまとめようと試みた。だが、どうしてもうまくできない。こんなにも心打たれて、逃げも隠れもできないほどストレートに心に突き刺さるのに、全く意図したように言語化できないのだ。

もちろん、歌が神過ぎるとか、役者の演技が素晴らしいとか、映像が綺麗とか、そういう一部を切り取ったような称え方はできるかもしれない。でも、言いたいのはそういう断片的なことではないのだ。

そして、視聴10回を超えたとき、僕は気が付いた。。

言語が追いついていないのだと。

映画を見た後、鉄球のように質量を持ってずっしりと胸に残る感覚を、溢れ出る熱い思いを誰かに伝えたくなる衝動を、的確に表現するための道具(=言語)がないんだ。このとき、僕は明晰に感想を書くことを放り投げた。

***

見る度に、新しい発見があるわけでもない。
見る度に、悲しくなったり、嬉しくなるわけでもない。
目新しさとか、重厚なストーリーがあるわけでもない。

でも、居ても立っても居られないほど興奮して、必ず涙が溢れてくる。

もう意味が分からない。意味が分からないけど、意味を分かる必要もない。この感動に、名前をつける必要もない。そんなことに固執するのはナンセンスだ。

とにかく、まだ見ていない人はDVDを貸すので見て欲しい。

僕の言っている意味がきっと分かるはずだ。

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