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「チカラ」という、このどうにもならないモノとどう付き合えばいいのか?

「チカラ=力」って、生きる上で大切ではあるけれど、なんとも厄介なモノでもあるんですよねぇ。
そのことをトランスジェンダリズムとからめて、ちょっと考えてみます。


私は、小さい頃から、チビでひ弱でなにかといじめられる子でした。
チカラが極端に弱かったんですナ。

実家内での力関係は、父が無自覚に威張り散らし、母は父の侍女で、私は母の婢(ハシタメ=下女)でした。
兄は…自由電子みたいな存在(w)、に見えました。(実際には、父からだいぶいじめられていましたが…。)
家庭でも学校でも、大人になってからの職場などの人間関係でも、私は「一番弱い立場」をキープしていました。

私は大人になってから抑鬱状態になり、実家に戻りひきこもりのような生活をしていた時期があります。
8050問題に片足を突っ込んでいたんですよ。
その頃でも私は、母の乱暴さに怯えていたのですが、
ある時ふと、
「今の私なら、素手でコイツラ(両親とも)のアバラ二~三本折へし折ることができるんだよナ…」
と、気付いてしまったんですよ。^ ^;

…そうしたら急に、母のことが恐ろしく感じなくなったんですナ。
現金なモンです。


よく、昭和の男性の昔語りで、
「高校生の頃、今までずっと力で勝てなかった暴力オヤジにブチ切れて、マヂでぶん殴ったら、あれほど恐ろしかったオヤジが軽々ぶっ飛んでしまって、自分の拳にビビった」
なんて話を聞きましたが、コレ、私もわかる気がするんですよ。
具体的なことはアレなんで控えますが、
以前、じゃれつくくらいの気持ちで、他者を大上段から思い切りぶっ叩いたら、相手がぺしゃん!と潰れてしまって、ビビったことがありました。
…だけど、これ、自分の恐ろしさにビビりもするけれど、なんとも言えない自己肯定感も得られてしまうんですよねぇ…。


生き物にとっては「肉体的な力」って、生きる力と直結しているんですよね。
だから、チカラのある自分を認識できると、自分の足場が固まって自信を持てるようになる。
ずっとビリが定位置だった私にとって、この体験は「目から鱗」だったんですよ。

だけれども、「自信っていったい何なんだ」と考え込んでしまう体験でもありました。
身も蓋もない、おサルさんのような腕力こそが、人間の社会で生きていく自信になるのか…と…。


私、前回前々回とトランスジェンダリズムにたいする疑義を書いていますが、これに疑問を持ったのは、以前清掃のパートをやっていた経験からなんですよ。

私がやっていたのは、商業施設の清掃で、トイレの清掃もやってたんですよ。
営業中の商業施設の清掃パートって、基本、「女性」しか雇ってもらえないんですね。
営業中の女性トイレに男性清掃員が入っていくわけにはいかないから、という理由です。
これ、本当ならば、男性トイレは男性清掃員のほうが、お客さんだって安心できるんですよ。
だけれども、人件費の問題でそんなに人を雇えないから、ということで、女性の清掃員が両方のトイレを清掃するんですよね。

で、男性トイレに出入りする女性清掃員は安全なのか? というと、安全じゃないんですよ…。

トイレって排泄をする場所なんですが、そのせいだか、「感情も排泄していい」という感覚になりやすいんですよね。
職場のトイレでホンネを愚痴ったりする、アレです。

で、ね。
感情を出しやすいせいだと思うのですが、トイレ内って、イラっ!とした時、暴言や暴力も出やすくなるんですよ。
外出先のトイレでイラついている人って、男女問わず結構多いです。
私は清掃パートを二年ちょっとの期間しかやっていなかったのですが、それでも、結構怖い目にあってるんですよ。

だけれども、この「怖い目」って、男性トイレと女性トイレでは、だいぶ違いがあるんですよね。
女性の場合は、だいたい嫌味の範囲で収まります。
だけれども、男性の場合は、暴言・暴力のレベルになります。(実際、私も同僚も、絡まれたり叩かれたりの経験があります。)
事務所からは「そういう時はすぐ通報してね」と言われましたが、通報したところでお客さんは退出しているし、怖い目に遭った事実は無くなりません。
気を付けたところでどうにもならないんですよね。

この、男女の違いって、何なのか。
結局は「力に対する自信の男女差」なんだと思うんですよ。
どうしたって、男性のほうが体格も良いし腕力も強い。
力に訴えれば、勝てる確率が高い。

こういうことを言うと、
「女性にだって狂暴な人がいる」
と反論する人もいますが、これ、特定の個人の話ではなくて、「統計的に見た男女差の話」なんですよ。

統計的に見たら、トランス女性の身体は男性に分類されますよね。
大体において、体格も腕力も、女性より上回ります。
その人が、感情を出していいと感じるトイレ内でイラっとすることに遭遇したら、どうなるか…。
女性では抑えることはできないですよねぇ…。

ハイソな人しか来ない場所ならば、そんな問題は起きないのかもしれませんが、不特定多数の庶民が使う場所のトイレなどをオールジェンダーにしてしまったら、混乱しかないのは簡単に想像できます。
(歌舞伎町タワーとか、やる前からわかるダロwとトイレのおばちゃん経験者は思っていましたヨ…^ ^;)


男性の身体が、力に対して自信を持つのは、悪くないと思います。
極自然なことだと思いますので。
だからこそ、オンナコドモと混ぜたらダメ!なんですよ…。
もちろん、オンナコドモ同士でも力によるマウント合戦は起きますよ。
だけれども、その力の差は、男女差ほどは無いんですよね。

こういう実体験からも、私は、どれほど「心は女性」と言っても「身体は男性のトランス女性」が、女性スペースに入るのはダメだろ? と思っているんですよね。

で、たぶん、トランス女性って、男性スペースに入るとイジメられるんですよね…。
だから、男女別とオールジェンダーのスペースがあればいいんじゃない?
という話だったのですが、
「オールジェンダーに分けるというのは、トランスのアウティングになるからダメ!女性スペースに入れろ!」
とか言い出して…。
イヤ、アウティングもなにも、、、ないよねぇ…???

こういう無茶ぶりができるのも、女性と比較して「身体的な力に対する自信がある」から、ですよねぇ…きっと。


チカラって、使い方をよく考えないと、とんでもない事になっちゃうから、どんなに弱い人であろうとも、自覚して自制的にならねばイカン、と思っておる次第デス。



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