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食との向き合い方

私にとって生活の中で最も大事なピースの一つは、「食」。
そこについて今日は少し深堀してみたいと思います。

【原体験:実家での食】

岡山の山村で生まれたこともあり、
自宅の食卓に並ぶのは、野菜や山の幸が多く、
「季節によって変わる自家製の野菜で育ちました」、といっても過言ではありません。
自家製の梅干しや味噌は当たり前。
春先には近所で集めてきたつくしで佃煮をつくり
春には朝からタケノコ堀りをして、おなかが減ったら作り置きのタケノコの煮物を食べる
夏には畑から収穫したトマトが山積みになり、おなかが減ったらかぶりつく
秋には家の裏でとってきた柿が山積みで、熟す前に必死で食べる
冬には父親のこだわりの沢庵。無着色でコリコリとした食感がやめられない
野菜でお腹一杯になる幸せ
実家にいたころは気づいていませんでしたが今思うとこれが私の原体験だと思います。

【一人暮らしと料理】

そんな生活を送っていたので、大学時代に一人暮らしで京都に出る時も、もちろん自炊が前提。
「風呂なし、トイレ共同、キッチン付きの4畳半で19000円」
これが私の最初の下宿でした。
定期的に実家から送られてくる野菜。季節の野菜をどう調理するか、悪戦苦闘しながらも最終的にはおいしいものができた喜びを感じることの繰り返しの中で、自分が料理が好きだ、ということに気づきました。
「今日笹井んち行ってもええ?」
学部生のころは私の家に友人が酒を持参で晩飯を食いに来ることは月に何度かあり、実家から送られてくる野菜が余ることはありませんでした。
友人との飲み会では、居酒屋の後で誰かの下宿に行き、そこの家にあるもので調理するのが私の担当となり、「笹井サラダ」と呼ばれるツナ、玉ねぎ、キュウリ、卵、のマヨネーズサラダは定番のメニューとなりました。
人と一緒に自分の作った料理を食べること、そしておいしいと言ってもらうこと。
こんな喜びを知ったのは一人暮らしの時でした。

【お酒と食】

私がマリアージュという考え方を知ったのは妻と出会ってから。
元々お酒が好きで、ビール、焼酎派だった私と、サントリーの山崎蒸溜所勤務でウイスキー、ワインなどに携わっていた妻。
お酒繋がりはあったけれども、一番の共通点は食でした。
美味しいものを食べることが好き、
野菜が好き、
料理する事が好き、
料理でもてなす事が好き、
料理にあったお酒を楽しむのが好き、
美味しいものでお祝いするのが好き、
なんだかんだで、四半世紀も一緒に居られるのは、こんな共通の価値観があるからかな、と。
そんな妻の弁当は、いつもながらヘルシーで美味しいです。
感謝。


妻の手作り弁当。野菜たっぷり。

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