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③ 1995年発売ヴィンテージ ・サンプラーでChillHopを制作した話 ▶︎ YAMAHA SU10

本記事では

1995年にYAMAHAが発売したサンプラーを使ったChillHopの作り方をシェア

します。

▼題材となる楽曲はこちら

▼前回の記事はこちら

vol.2では素材となるサンプルの作り方を中心に書きました。

今回はSU10だけを使用して曲を展開させていく方法を書きます。

【 各パッドへのサンプル素材のアサイン 】

1〜12までの各パッドに割り当てたサンプル素材は以下になります。

【 パッドごとの再生設定 】

演奏は外部のシーケンサーは使わずにSU10のみを使用しました。(SU10にはシーケンサーは非搭載)

ということは、パッドを押下し

サンプルをループさせながら曲を展開

させていく方法しかありません(笑)なんとシビアな!

SU10ではパッドごとにサンプルの再生状態をサウンドモードで設定できます。

曲のベーシックな部分を担当するドラム、ピアノ、ベースに関してはSdModeをTogglに設定しかつLpModeをWloopにすることで、

パッドから指を離してもサンプルは再生を続け、パッドを再び押したときにサンプルの再生が止まる

ように設定しました。

ドラム、ピアノ、ベースのパッドはSdModeをTogglに設定
ドラム、ピアノ、ベースのパッドはLpModeをWLoopに設定

【 フィルターモード 】

ディスプレイに表示されているbはバンドパスフィルター、w(ウィーク)はレゾナンスが弱くかかるという意味

演奏する際に音に変化をつける機能としてSU10にはフィルターモードが搭載されています。動画では冒頭で

リボンコントローラーを使ってバンドパスフィルターの帯域を変化

させています。

このリボンコントローラーがSU10の最大の特徴と言っても過言ではないのですが、これが結構使えます。

下記は過去の動画になりますが、6:27あたりでリボンコントローラーのスクラッチの機能でランダムにサンプル音を鳴らしています。

ただし、今回のようにSU10のみで演奏する場合は制約があります。

フィルターモードでの
同時発音数は
通常よりもさらに減って

たったの2音!!!!!!!

そしてフィルターモードを解除する際には音が切れます。。。

なので、動画では冒頭でフィルターモードを使って、ドラムを2小節鳴らしたあと、

フィルインのブレイクするタイミングでフィルターモードを解除

しています。自然な展開に見せるための苦肉の策です(笑)

フィルターモード以外の機能も使いたかったのですが、モードを解除する際に音が切れるので、冒頭のタイミングでしかアイデアが思いつきませんでした。

次回は「曲の展開」についてさらに踏み込んで書いていきます。

お読みいただいて、ありがとうございました。



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