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大学時代に出会ったある女の子のはなし
きょうは、村上春樹の小説の登場人物のように規則正しく1日を過ごした。
朝から洗濯機を廻して、必要なものは手洗いし、時間をかけてごはんを作って食べる。3月中旬なのに冷たい雨が降っていて(午後には雪になった)、出かける気力はすでに消滅し、大きなクッションに転がって音楽をかけながら小説を読んだ。
そんな風に過ごしていると、「ああ、私って一人だなあ」という気持ちになった。窓の外に雨が降っていたからなのか
わたしが産まれた日について
あと数日で30歳になる。1つ年をとるだけなのに、28から29になった時とは違う、しみじみとした実感がある。でもそれは、決して後ろ髪を引かれるようなものじゃない。
「20代」という、世間的には若さを象徴するひとつの記号を手放すこと。少しさみしいけど、いま自分はそれ以上の解放感を感じている。
だからこそ、ひとつの節目を前に、この気持ちをきちんと形にしてみたい。
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今年のはじめ、29歳で転