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慶應生、「ハニワ」と向き合う

東京国立博物館平成館「考古学展示室」
を知っていますか?
大学生の夏休みのおすすめスポット!
それってどこにあるの?
日本史の知識がなくても楽しめる?
筆者が大好きな場所についてお伝えします!



皆さんはトーハクの「考古学展示室」に

行かれたことはありますか?


行ったことがない?というか

トーハク自体行ったことがない!?


(ちなみにトーハクとは、東京国立博物館の「公式」の愛称です。筆者が個人的に略しているわけではありません。)


「考古学展示室」は
上野・東京国立博物館敷地内、

平成館の一階にある常設展示室です。


二階は企画展が催されており、

筆者が訪れたときには

「古代メキシコ」展が開催されていました。

(別記事:慶應生、『古代メキシコ』を感じる 

をお読みください。)

夏休み必至のスポット。
別記事「慶應生、『古代メキシコ』を感じる」要参照!

トーハクの出入り口からも遠い平成館、

二階の企画展観覧で疲れて

一階の考古学展示室には足を運ばない?

そんなのもったいない!!!


知られざる?考古学展示室の
魅力について迫ります。

今回ご紹介する3つの魅力:

○奥深い「ハニワ」の世界
○こんなところに国宝が!?
○秀逸なデザインをもつ出土品の数々


○奥深い「ハニワ」の世界
ハニワ=埴輪って
皆さんも聞いたことあると思います。


主に女性をかたどり呪術的な祈りを込めた

厚焼きの縄文土偶とは異なり、


形象・人物など種類が多岐にわたり、

古墳に設置された薄焼き土製品が埴輪です。


展示室冒頭、

埴輪 盛装女子。
何を考えているのだろう。


この重文=重要文化財の
「埴輪 盛装女子」を

教科書等で見たことがあるのでは?
何となく「ハニワ」と言えばこんな感じかな。


しかし!
この「考古学展示室」では、

様々な埴輪が展示されており、

今までの自分の「ハニワ」観が覆されるかも?


例えばこちら、

子持家形埴輪。でかい。

これも「ハニワ」なんです!

こちら重文の「子持家形埴輪」。

母屋の周りには数個部屋が付随している
デザインです。


埴輪には、
器材・動物・人物・円筒など
様々なバリエーションがあり、

古墳時代の各世紀ごとに
流行の型のようなものがあります。

展示室奥には埴輪が多数展示!

今回は、人物埴輪の顔に着目してみます。

眉毛と鼻でT
赤い彩色がかすかに残り、
当時のモードが感じられる。
つぶらな瞳。首飾りも◎
しかめっ面。
😏
韓国・安東のタル=仮面に似ているような。
口元がなんとも言えない開き具合。

同じ人物埴輪ですが、
ひとつひとつの表情が異なります。
そんな絶妙なバリエーションの豊かさが
ハニワの魅力の一つだと感じます。


○こんなところに国宝が?


考古学展示室の魅力の二つ目は、
国宝・重文がごろごろ置いてあること!
例えば、

国宝 扁平紐式銅鐸

この銅鐸!
教科書や参考書に100%載っている出土品です。
銅鐸に描かれた棒人間のデザインは、
あまりにも有名ですよね。

他にも

重文の銅鏡多数。
ドラえもん「のび太の日本誕生」でも登場した土偶。
ギ〜ガ〜。

多数の「ホンモノ」の出土品と、
手軽に対峙できるのが考古学展示室の魅力。

展示室全体で
定期的に展示替えをしているので、
是非ホームページから
作品目録をチェックしてみてください!


○秀逸なデザインを持つもの出土品の数々

日本史の知識の深さ・浅さに関わらず、
出土品の持つユニークなデザインを
楽しめるのも、
考古学展示室の魅力。

縄文土偶。
今日も頑張って立ってます。
土面。
自分自身の創作意欲が刺激されます笑
動物型のミニチュア土製品。
土器の口元には顔が!
九州地方特有の石人。
須恵器と一言で言っても、デザインに差異が。
中央、丸型須恵器◎
古墳埋葬品の沓の復元品。
スパイクついてるよ!
おりゃ!
背景に映る影もgood
同じ国分寺の瓦でも、
デザインに相違が。
地域ごとの関連性にも着目。
梵字のデザイン性の高さに着目。

ちなみに、写真撮影は概ねokですが、
一部はNG!
またもちろんフラッシュは
展示品を傷めるのでNG!
カメラ音にも気をつけましょう。


ここまで、
○奥深い「ハニワ」の世界
○こんなところに国宝が!?
○秀逸なデザインをもつ出土品の数々

に着目して考古学展示室の魅力を
お伝えしました!

是非この記事を見て、
足を運んでくださると幸いです。

また、自分なりの楽しみ方を
見つけてみては。


ここまでお読みいただき、
ありがとうございます。

20230708

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