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【作業進捗】ウィズ、ナイトスケープ3_2 デビルオブスライミーズ

「この度は本当にすいませんでした」

 そう言うと、詫びのラーメンです、と瀬田は続ける。そんな彼に、いいねえ、とソフィーは指笛を鳴らし、香奈子はトッピングマシマシにしていいですか、と躊躇う事なく尋ねる。俺の財布は気にして欲しいけど気にしなくていいよ、と苦しそうな顔をする瀬田をよそに、ニクラスはメニュー表を見ては、一番高いものに一番高いトッピングつけますかね、とケロリとして言う。

「いやー、俺が全面的に悪いんですけど、あんまり高いのはやめてよ!?」
「いや、ラーメン屋で高いのはないでしょ」
「チャーシュー麺にめんまとチャーシューと煮卵トッピングして、餃子とチャーハン追加してもいいですか?」
「食べるねえ! いいよ!」
「じゃあ、アタシもカナコと同じものを食べよ」
「僕は味噌ラーメンにコーンとバタートッピングの唐揚げで。あ、あとビールも」
「あ、アタシもビール。カナコは?」
「わたし、お酒だめなんですよねえ。ウーロン茶で!」
「みんながっつりいくじゃんよぉ……」
「そりゃあ、他人さまの財布で食べるものって、なんでもおいしいですからね」

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