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脳は「否定語」を理解できない

タイトルの通り、脳は「否定語」を理解できません。どういうことかと言うと、「~するな」という否定語を理解するには、まず肯定形で想像してから、それを打ち消すという二段階の作業が必要で、余計にエネルギーを使います。脳は省エネにできているため、打ち消す作業をサボったり、疲れる作業を無視したりします。

否定語は理解しずらいものです。そのため、ネガティブな感情を手放す時に、「もう落ち込まない」や「腹を立てない」のような否定語で考えてしまうと、時間がかかるだけでなく、逆にネガティブ感情が強められることがあります。こういった場合は、その感情から離れる時間を作りましょう。「落ち込むこと」と「楽しむこと」は同時にはできないため、何か「楽しいこと」や「面白いこと」などをして、気を晴らしましょう。

ですから、例えばダイエットをしたい時は、「お菓子を食べない」や「ラーメンを食べない」となると、否定語であるだけでなく、脳は我慢をすることを嫌がるので、長く続かないでしょう。そのため、「野菜を食べる」や「一日6,000歩」と言い換えると、否定語でないだけでなく、脳に我慢を強いる訳ではないため、脳はだまされながら、長続きするかもしれません

他にも、「転ばないでね」と言われると、最初に「転んで」、次に「ばない」で否定するわけなので、脳には「ゆっくり歩いて」の方が楽に考えられます。「注意して歩こう」だと、何を注意しなければいけないか、考えなくてはいけない負担があるので、仕事の指示や家庭でのお願いは、否定語を無くして脳への負担を減らしてみると、スムーズに事が運ぶかもしれません

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