頭のいい人がしている文章の書き方３選

１．「文章の目的」を明確化する

文章の目的とは、「読み手にどうなってもらいたいのか」。
読む側に促したいことこそが、文章の目的であり、要なのです。

文章の目的に大きく２種類あります。
１つは、「情報を知ってもらいたい（＝インプット）」。
もう一つは、
「具体的な行動を起こしてもらいたい（＝アウトプット）」です。

特にアウトプットが目的となる文章の場合は、ただ読んでもらうだけでなく、実際に行動してもらわなければいけないので、必要な情報をより詳細に分かりやすく伝えるべきです。目的を明確にすると、どの情報がどれだけ必要なのかが、はっきりと見えてきて、読み手の行動のつながる文章が書けます。

２．文章のタイプによって「文体」を変える

文章に求められる要素によって文体を変えた方が良いです。
論文や法律の文書に求められるのは、徹底的な正確性。主観や感情を排し、解釈に幅の出ない文章を書く方が望ましいです。

３．「緩やかな演繹法」で説得力を高める

・演繹法
一般的な前提をもとに、具体的な事象を導く論法
・帰納法
具体的な事例から、一般的な規則を導き出す論法

ビジネスで推奨されるのは帰納法です。具体的な例をいくつも挙げて主張を導くので説得力があるためです。しかし、ビジネスパーソンはただ論じるだけが仕事なのではなく、綿密にひとつのテーマを検証する時間がないことも多いため、演繹法と帰納法をミックスした「緩やかな演繹法」というのがあります。

たとえば、取引先に対して説得力のある提案文章を作成したいとき、まず仮設を立て、実際に調べてみて結論を導くと、文章は書きやすくなります。
①仮説：書きたいテーマについて、演繹法で仮設を立てる
②調査：調査をして、仮設が正しいか否かを帰納法で確かめる
③結論：仮説検証から結論を導き、文章に落とし込む