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『町家の再生と活用とその実際』について話をします

ならまち格子の家の企画で、私が所属する『なら・町家研究会』が奈良町で町家についてのパネル展と講座を開催します。
※パネル展は開催中です。


なら・町家研究会第32回パネル展2024
ならまち今確かな時を見る

『町家の再生と活用とその実際』
 ~豊かに暮らす秘訣~

【パネル展】
日 時:2024年9月8日(日)~27日(金)
会 場:ならまち格子の家 離れ
    ※入場無料、申込不要

【講座】
日 時:2024年9月21日(土)14時~15時半
会 場:ならまち格子の家 つし二階
   (奈良市元興寺町44)
定 員:20名(要・事前申込)
参加費:無料
申込先:ならまち格子の家
   (電話:0742-23-4820、E-mail:koushinoie@gmail.com)


今回のパネル展の表紙には、次のような文章を掲載しています。

 奈良町は、江戸後期から昭和初期までの伝統的な町家が残り、町を形成しています。地域に残る町家は町の性格や地域風土、時代性、暮らしなどによりカタチをつくり出しています。また、それが独自の個性として表われているところが地域の魅力です。町家は、木、石、土、紙等の自然素材で建てられており、それらは地域の材と職人の技術によって育まれてきました。また、容易に直す事ができるために、これまで長く住み継がれて来ました。
 今回、歴史と伝統を受け継ぎ、時には新しい感覚を取り入れながら再生・活用している町家の事例を取り上げました。町家を長く使い続けていく上で、修理や改修工事が必要となる時期は必ずやってきます。その理由は老朽化だけではなく、時代の移り変わりによる暮らしの変化、家族構成の変化などさまざまです。それぞれの事情により必要となった修理・改修工事ですが、それをきっかけに現代の暮らしに合うカタチに更新され、次の世代に受け継がれていく。町家はそれを繰り返しながら、町とのつながりや自然・文化を感じる心豊かな暮らしとともに現代まで残ってきました。表層のみではなく、そこに息づく本物の豊かさに触れることのできる再生・活用方法を我々は考え続けています。

主催:なら・町家研究会
   奈良町にぎわいの家共同管理体

『町家の再生と活用とその実際』
~豊かに暮らす秘訣~
パネル展の表紙より

《講座について》

発表者は『なら・町家研究会』のメンバーから3名、その中の1名が私です。

「町家で暮らしたい(または商売をしたい)」「町家を所有している」という人たちに向けて、『町家の再生・活用で大切にしていることや、そのエピソード』を紹介します。

事前打ち合わせでは、「建築設計事務所がどのようなところで、どのような話をすればよいのか判らない人は多いのではないか」ということも話題になっていたので、そのあたりについても触れることになろうかと思います。

なので講座では、『単なるビフォー・アフターの紹介』ではなく、『専門家向けの技術的な話』にもならない予定です。

私は奈良町における改修設計の実績がないものの、周囲の勧めもあり『橿原市今井町で手掛けた事例を紹介する』ということになっています。

サブタイトルである『豊かに暮らす秘訣』については、どんな話になるのやら。

関心のある方には是非お越しいただき、関心がありそうな人をご存じでしたら是非ご案内ください。

どうぞよしなに。



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