5月読んだ本の感想文

 彼女に甘えるより甘えられたい。なぜなら俺は涼宮ハルヒで育ったやれやれ系主人公に憧れボーイ。今日も首が痛いぜ。

 どうも!弱者男性です。
 5月はいつもより多く本を読んだのでそれぞれの感想文を書いていくよ。誰得なのって話ではあるけど、そもそも俺の趣味のnoteだから書きたいこと書いていいよね。読書記録みたいなもの。普段恋愛について荒唐無稽なこと書きすぎだしね。たまには趣味のことを普通に書かなきゃ。
 ってか俺は技術ブログとかも書きたいんだけど、会社の技術流出って疑われたりすると困るから技術ブログは書けないんだよね。けっこうマジメなエンジニアなのさ。
 ちなみにネタバレが無いように書くけど、人によってはネタバレって感じるかもしれないから、苦手な人は読まないで。

 というわけで読んだ本1冊目『ダイイング・アイ』著 東野圭吾


 人に勧められて読んだよ。公園で木陰に座りながら読んだりしたから俺はオシャレな男なのさ。結構独特なサスペンスといかミステリーって感じだった。名探偵モノでは無かったね。
 とにかく主人公が俺とは違う世界の人間って感じがした。主人公の周りにいる登場人物も癖が強くて感情移入はそこまでしなかったけど、話の流れが面白くて最後までかなり早いペースで読めた。主人公が記憶を失っていて、それを思い出しながら真相に近づいていくっていうのはかなり良かった。
 その過程でとにかく変な女が主人公の近くに現れるんだけど、描写もエロティックですごかった。ただ、完全に一回プレイに入るシーンがあるんだけど、前戯も無しに女が濡れてるってところとか、細かい言葉遣いがエロゲで見たことある文章って感じがして笑っちゃった。濡れ場で笑えるって相当なことですよ。エロの進研ゼミ。
 まあ弱者男性的な感想はここまでにして、普通に出てくる男キャラはかっこよかったね。俺ほどじゃ無いにしろ。仕事にプライドがあったり、悪い大人って感じがしたり、誰かのために生きてたり。キャラのそういうところに好感を持てたからこそ読み続けられたのかもしれない。相変わらず東野圭吾は読ませる力が凄いなって思いました。今後も機会があれば読みたいね。
 俺の推しは江島さん。アイドルマネージャーの不二本みを感じるおじさんでとてもよかった。不二本さんが好きなだけかも。


 2冊目は『史上最強の哲学入門』著 飲茶


 真面目な哲学の入門書でした。作者の意図としては『グラップラーバキ』らしさを出したかったらしい。実際そういう作りだったしね。哲学の入門書にどういうバキらしさがあったかと言われると。
 「すごい納得のいく哲学の説明をされる」→「しかしこの哲学にはこういう問題点がある」→「それを解決する進化した哲学が出てくる」
 基本的にこういう流れでより優れた(実際に優れているかは置いておいて)哲学が後だしじゃんけん的に出てくるって感じなんだけど、バキも似た感じで
 「超強そうな人Aが出てくる」→「一方的に攻撃する」→「しかし効いていない」→「Aより強そうと感じる設定が出てくる」
 っていう適切にインフレしていく感じがバキらしかった。
 純粋に俺は理系の男子として科学史とか数学史が好きなんだけど、哲学史って数学史とかなり密接な関係にあるから、すごく楽しく読めた。ちなみに哲学史として読むなら時系列がまばらだから本当に正確に哲学史を学びたい人はちゃんとした専門書を読もうねって感じ。あくまでも入門書だよって位置づけとして適切だと思った。
 ただ著書の中で自著紹介がときどきあるの面白いけどツッコミ不在すぎる。
 この本は「ゆる言語学ラジオ」でも紹介されているので、みんなも読んで見てね。


 3冊目は『恋愛寫眞』著 市川拓司


 これも人に勧められて読みました。「ササップにはネットとは関係ないところでこういう恋愛をしていて欲しい」とかいう不思議な謳い文句付きで。
 かなり主人公が非モテ陰キャをこじらせている感じだったんだけど、そのせいで感情移入といか、共感できてしまって俺は悔しかった。主人公は肌の病気のために使っている軟膏の匂いがコンプレックスで人と距離を取ってしまう人間なんだけど、俺も人に触れることが苦手で距離を取ったり、触られたとき過剰にびっくりしてしまうところはかなり通じるものがあった。
 主人公が小柄な女の子に片思いされるっていう話なんだけど、俺はここまで好かれたらその小柄な女の子に間違いなく手を出すんだけど、主人公は多分特殊な宗教とかに入っているから決して手を出さないで仲良くしてた。
 主人公たちは大学生なんだけど、それにしては出てくる文化的教養が深いというか、洋画や洋書に対する知識が豊富すぎてそこだけなんか設定と違和感があったなぁって感じ。描かれた時代の差なのかな。けど俺はIWGP好きだからそういう文化的教養の描写は好きだよ。
 あとは出てくる女の子全員いい女過ぎてみんな幸せになって欲しいなって思った。人間ってのはみんな魅力的なんだよな。そうじゃないやつもいるか、人それぞれだね。

 4冊目『さようなら、私たちに優しくなかったすべての人々』著 中川鼎


 復讐系。漫画の『少女null』が好みだったので原作者が書いてる小説を購入。ボーイミツガールしながらヒロインのお姉ちゃんを自殺に追い込んだ田舎のカスに復讐するタイプ。こういう系ではめずらしく復讐シーンはそこまで熱が入っておらず、復讐に至る過程とかのほうが描写が細かかった。というか超能力で復讐系だったので現代ファンタジーともいえる。
 主人公は最初巻き込まれるような形で復讐に加担するけど、少しずつヒロインに惚れていく感じ。俺も無茶しようとしている女の子の手助けしたくなったり愛おしく思ったりするから少し共感できたけど、ファンタジー要素がすこし没入感を削いだかも。
 それでもなんか楽しく読めたから不思議なものだね。文章の書き方が綺麗だった感じ。まあ田舎のカスが胸糞過ぎて早くすっきりしたいって気持ちもあったか。ひとまずヒロインが可愛かったのでよかったです。


 以上!今他にも書きたいnoteのネタが溜まってるから、更新頻度が上がるかも。ちょっと最近ね、いろいろ土日忙しかったけど、やっぱり駄文書き散らしはいいですね。心が洗われる趣味ですわ。6月もいっぱい読書するぞ~

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