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「組織を芯からアジャイルにする」第4章で心に残ったフレーズ 〜組織の中に互いの「関心」を取り戻す〜

 心に残ったフレーズは何で、なぜ心に残ったのか。今回は「組織を芯からアジャイルにする」第4章が対象です。お題はこちら。

第4章 組織とは「組織」によってできている

組織アジャイルは、組織の中に互いの「関心」を取り戻す活動

 所属する組織の規模が大きくなるにつれて、まわり人が取り組んでいることが見えにくくなります。リモートワークが常態化して人と接する時間と機会が減ったことにより、身近な人でさえも見えにくくなっています。その状況は、「見えにくくなっている」のではなく「見ようとしなくなっている」、あるいは「見なくても済むと思い込みやすくなっている」ということのように思います。対象を身近な自チーム10人〜20人に絞ったとしても、関心を十分に持てているか、関心を持ち続けられているかと自問してみると答えに窮します。なぜなのか。

 常套句である「忙しいから」ということばはもちろん持ち合わせています。実際に私も周りの人たちも皆、忙しいのは事実です。しかし、関心を持ち続けにくくなっている真の原因は忙しさではないことを心のどこかで感じていました。

 私のまわりをふりかえってみると、これまでの経験や知識をベースとした物事の捉え方や考え方、コミュニケーションのとり方などが適さない場面や人が多くなっています。ビジネスも、人の経験や価値観も、多様性の一言では括りきれないほどに複雑で種類が多い様相を呈しています。その複雑さに抗うための貴重な武器が、組織を、そして何よりも自分自身をアジャイルにしていこうというマインドです。

 「意図がなく不条理(なぜそうするのかのなぜながない)」
が組織の中に蔓延っていないか

 季節の変わり目や組織ごとに恒例となっているタイミングで組織構成が変わったり、異動により人が出入りしたり、はたまた自分自身が担当する業務や役割が変わったりします。自分自身、あるいは周りを取り巻く環境が変わるタイミングを、その時々の環境に応じた「共通の意図」をみなおす機会にしたいと思います。

「組織を芯からアジャイルにする」を手にして学びと共に

 書籍「組織を芯からアジャイルにする」。今回4章を読み直して、むきなおりの後に共通の意図を置くことを改めて意識することができました。書籍には、組織が向き合う課題や、課題に対峙するための考え方が散りばめられています。自分自身の境遇に置き換えて読みながら、どういうことなのか、どうすれば良いのかと自ら問いかけることは、自分自身の現場に対するふりかえりそのものだと思います。

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