見出し画像

ほんの少しの「お互いさま」〜除雪〜(2/23)

 今年も降雪が多い。何度除雪をしただろうか。今朝も起きたら雪が積もっていた。30cmくらいだろうか。寒さと眠気に負けそうになりながらもスキーウェアに着替え外に出た。

 我が家にはカーポートがあり、そこから道までの間に雪が積もる。6坪ほどある。隣の家と共用している除雪機もらあるのだが、今朝は雪が軽そうだったので小型のママさんダンプで手作業とした。スムーズに作業が進んだ。

 除雪をしていて迷うことがある。それは、隣の家との境目をどこまで除雪するか。ちょうど境目でやめるか、ちょっだけ隣の敷地もやるか、いっそのこと隣の家の分も全てやってしまうか。疲れているときは、特に迷う。

 以前、田んぼの周りを草刈り機で除草作業をしていたとき、近所のおじさんが教えてくれた。除雪は隣の田んぼの30cm分も除草しておくものなのだ、と。この30cm程というのが絶妙だ。互いがそうすればどうなるか。最も美しくなる場所が、田んぼと田んぼの境目なのだ、という。なるほど。ほんの少し、お互いに気遣いすることが大事であり、それが関係性を良好に保つことにつながるのである。

 僕はおじさんの言葉を思い出し、隣の敷地の50cmほどまで除雪をした。その後も雪が降り続き、しばらくするとまた雪が積もって白くなってしまったが、気持ちの良い朝の除雪作業となった。

 最近は、小さな親切を大きなお世話と捉えることも少なくない。おせっかいというか、互いに気を遣うのが疲れるというか。思いやりはよいことなのに、なぜか躊躇してしまう。なんとも虚しい。

 近所のおじさんの教えは、日常生活のありとあらゆる場面にいきる。食事した場所、職場、遊んだ場所など。ほんの少しでいいから隣の人のことを考え、ほんの少しでいいから行動してみるようにしたいものだ。

 みんながそう行動したとき、間違いなく何かが変化し始めるはずである。その変化が実感として表れてくるのではないか。と、今思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?