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toutoca koutoca #1

私はふたたび、土を練ることになりました。
「いつかまたやれたら」と密かに思い続けていた陶芸に、縁あってまた関われることになったのです。

きっかけは、お世話になった陶芸家の方が海外移住をすることになり、使われていたアトリエを数人でシェアするってどうかな?というお誘いがあったことでした。

「アトリエをシェアして陶芸活動」なんて、字面だけみたらちょっとかっこいいしやってみたい気持ち100だったけれど、実際は、お転婆全開イヤイヤ&自分でやるやる期真っ最中の2歳児と格闘する日々。果たしてそんな余裕が自分にあるのだろうか。(最近本当にこだわりが強くて毎日リアル白目。その話はまた別の機会に。)

お話をいただいてから、やりたい、でもきっとやれない、でもこのチャンスを逃したらきっともうできない、だけど子にも夫にも無理をさせる、迷惑もかける、でも、でも…!
と、繰り返し考えていました。
繰り返し考えていると人間どうなるかといえば、できない理由をどんどん探しはじめるもの。そして「以上の理由から、できないという結論に至りました」と、自分をできない方へ導き、納得させようとするもの。
実際、夫になんども相談したのですが、回を重ねるごとに私ができない理由ばかり挙げるもんだから、「やりたくないならやめといた方がいいんじゃない?」と言われてしまう始末。

やりたくないわけじゃない。
ただ、「やりたい」だけで走り出せるほど身軽でもない。

私は自分で望んで、今の暮らし方(主婦と育児)をさせてもらっている。活動を始めるとなると現実問題、時間もお金も費やすことになる。夫の休みに家事を丸投げし、子を見てもらわなくてはならない。そんなことをしてもいいのだろうか。

ちょっと頭の中だけではどうにもならなかったので、ノートに書き出してみることにしました。
白いページの左半分に「やりたい理由」。右半分に「やれない理由」。
結果、右半分がどんどん埋まりました。明らかにやれない理由の方が多かったのです。
だけど左半分の一番上、「やってみたいから」という理由はあまりにも強すぎました。強すぎて、どんな理由もこれには勝てない感じ。あれこれヘリクツこねたがりな人間だと思っていたけれど、案外私はシンプルな人間だったようです。

私が「やれない理由」として挙げていたネガティブな事項を夫に話してみたところ、彼はそれらをことごとくポジティブな事項へと変換してみせました。
捉え方があなたと私でこうも違うのか。
最終的には、「俺はなんかワクワクするよ」と言ってくれたことが決め手となり、私はめでたくアトリエをシェアするメンバーの一人となり、新たな活動をはじめることになりました。


アトリエでの休憩時間の一コマ。


どうせやるなら、自分がやってみたかったことを形にしてみたい。
自分がやってきたことをこの先も続けていきたい。
そう思い、陶芸と香りとコーヒーを絡めて、やってみることにしました。
なので屋号は、toutoca koutoca。
とうとか、こうとか。
これから、食とか布とか本とか、やりたいことや好きなことをくっつけて、「〜とか、〜とか」と、どんどん繋がっていくかもしれません。自分だけなのか、誰かと一緒になのか、そうやって繋がっていくことも、それはそれでたのしみです。


来月、10月13日に第一回目のワークショップがあります。
カフェオレボウルと豆皿をつくる回です。
ご興味ある方はこちらのページをご覧いただけたらと思います。(リンク先はワークショップについての詳細がわかるBASEのページです)


これからこうして、アトリエでのことなども書き記していけたらいいなと思っています。
読んで下さる人が一人でもいたら、自分も何かやってみたいと思って下さる人が一人でもいたら、私はとても嬉しいです。



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