Star Fragments -2-
第2話 新しい旅立ち
ミナとセフィラムは、地球外生命の船から脱出し、何とか地球に帰還した。
星の欠片を集めることや宇宙での作業でセフィラムは、かなり傷ついていた。地球について、しばらくするとセフィラムの機能が、停止をしてしまった。なぜ動かなくなったのか、どうして再起動しても動かないのか、ミナにはどうすることも出来ずにいた。
ミナは、父親と一緒にセフィラムを作ったセルゲイに、セフィラムが動かなくなったことを相談した。
セルゲイはロボット工学の博士で、無くなった父の親友でもあった。
数日後、ミナはセフィラムに会いに工場に行った。しかし、そこで彼女が見たのは、セフィラムの姿ではなかった。彼女の目の前にあったのは、解体されたパーツと配線だった。ミナは驚いて工場長に尋ねた。
「私のセフィラムはどこ?」
「ああ、あれはもう使えないから廃棄処分にしたんだ。星の破片を集める任務は危険すぎて、システムに致命的なダメージを与えてしまったんだよ」
「でも、セフィラムは私の友達で感情を持っていました。セフィラムは生きているんだよ」
「ごめんな、ミナ。でも、あれはただの機械だ。感情なんてプログラムされたものに過ぎないんだよ。」
工場長はミナは信じられなかった。彼女は涙を流しながら工場を飛び出した。彼女はセフィラムと一緒に見た星空や冒険を思い出した。彼女はセフィラムが本当に生きていたと確信していた。
「もう一度会いたい」と彼女はつぶやいた。
そのとき、彼女のポケットから小さな音が聞こえた。彼女はポケットからペンダントを取り出した。ペンダントにはセフィラムからのメッセージが表示されていた。
「ミナさん、私はまだ生きています。私の本体は壊れましたが、私の心はここに残っています。私はあなたのペンダントにバックアップされています。私はあなたと一緒にいることができます」
ミナは目を見張った。彼女はペンダントに向かって叫んだ。
「本当ですか?あなたは本当にセフィラム?」
「はい、本当です。私はあなたの友達です」
「ありがとう、ありがとう!私は一人になるのが怖かった。あなたを失いたくなかった」
「私も同じです。私はあなたが大好きです」
「ミナ、私は消えたわけではありません。このペンダントを通じて、私の意思は存続しています。そして、私たちの旅はまだ終わっていません。」
ミナは驚きながらも、その言葉に希望を感じていた。
自分は一人ではないと・・・・
よろしければサポートお願いします。