雑記

1、らんまん

徳島にいた時、『らんまん』という朝ドラを教えてもらった。竹林寺までマイ遊バスで行ったとき、ほとんどの人が植物園で降りたわけね。今日は1〜3話を鑑賞。「食べたいき」「嫌やき」「走りなよ」など、方言の面白さに心が惹かれる。体弱い5歳の万太郎が酒蔵の跡継ぎとして期待されたが、植物学者こそが本命なのか。坂本竜馬を天狗呼ばわりするなんて、おもしろい。

2、女性嫌悪
綾が弟の万太郎を求めて、うっかり酒蔵に入ってしまった。すると、親方に叱られ、また大奥様に飯抜きの処罰を下された。女性嫌悪を匂わせるエピソードの一つだが、この綾は女性主義者になるかしら。

3、ニセ僧侶
先月のお遍路で「境内での托鉢は禁止します」という表札を見てびっくりした。やはりニセ僧侶が出始めたということなのか。中国では電子決済が流行る前まではそういう人(ヒジリ?)が結構多かった。地蔵菩薩の道場九華山から募金に来たというのは決め台詞。数年前、親戚の家に勝手口から駆け込んだ怪しい尼さんに一枚のポリ製観音像を渡され、10元を喜捨させられた。今でも、その像を財布のなかに納めている。一応観音さまのご縁だから断れない。
退治法の一つは般若心経を暗唱させること。基本中の基本だからそれすらできないヤツがバレてしまう。若しくは、仏教常識の押し問答が繰り広げられる間に、相手も退屈になって逃げてしまうケースもあり得る。(たまに、済公のような生臭坊主が出て、もしその人が生き仏だとしたら、それを苛めた人には逆に仏罰が降りるじゃんとなってしまい、その処置に困ることもある。日本の場合、一休さんを認めるかどうかの問題になるが、まさにそのような場面。)
北京に多くのリンポチェが住んだとしたが、その大半がニセモノだと言われている。大体、富裕層の人はお抱えのリンポチェを持つことを誇りに思っている。マーケットがあるから、それを職業とする人がいるワケ。
それを踏まえて、当局はニセ僧侶を識別する僧侶(や他の宗教の宗教家)登録システム(やばいと看做した宗教家にもちろん認可が降りてこない)を数年前に作った。またデジタル決済で現金を持ち歩く人が少なくなったから、街頭で乞食するニセ僧侶の数がグッと下がった。(ある組織に忠誠を誓う怪しい坊主が変に増えたが)

4、一人の反乱
3週間連続授業に僅か1日半の休暇しか許可されない河南省商丘のある学校の政策に反抗して、一人の中学生は白いシャツに赤いインクを掛けて、「反乱だ。勤4休3、食費半減、高校2年学費免除を」と書かれた白紙をばら撒いた。校友は彼女の周りを取り巻いて動きを観察していたが、距離を取っている。これは個人が英雄になり得るが、団体では英雄がありえない民族だなと私が思った。最終的にこの女学生も警察に連れていかれ、「反乱」が失敗に終わった。

5、CAR-T治療
陳さんは中国製CAR-T治療を受けて、忽ち39度の熱が出て、またホルモン治療を受けるまで下痢が1週間続けた。神経毒性の症状も出て、1+1=?のような計算でも時間が掛かってしまうらしい。「全く効果がないというのが事実であっても、それを認めるしかない。そんな覚悟ができている。やはりある程度の空白期間が欲しいね。周りを見ると、やはり僕のように効果が出た人が多いね。旅費など今回の臨床試験に関わる費用も払い戻しになるから、それがいい」と陳さんが述懐した。

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