『恋の始まりは出馬から!?~すべき就職はしないで出師表~』レビュー

『恋の始まりは出馬から!?~すべき就職はしないで出師表~』の感想です。

『サイコパスダイアリー』のパク・ソンフンからの、このドラマ。
随所に映画『プリティブロンド』のオマージュのような雰囲気を感じられる、いわゆる
「男だらけの堅そうな世界に、可愛い女の子が勇気を持って挑戦する、ガールズパワーもの」
というジャンルに入るのかな、という印象を持ちました。

が!

我らがパク・ソンフン、このドラマでも存分にやってくれてます。
セリフでも出てきますが、とにかく可愛い、可愛すぎる。
特に”一見頼りなさそうに見えるのに知的な仕事となると突然頼りになる公務員男子”萌えの人にはたまらないと思われます。あのクッソイケメン(失敬)が、フツーの人(しかもどちらかというとダサい系)に最初見えますからね。それだけでも尋常じゃない演技力の高さを感じさせますね。

主人公の女性が型破りなことをやりがちという設定なのですが、内容的に「さすがにそれNGでしょ」という場面も出てきます(特にゴルフがらみで)。それでも、いろんな圧力に対して、諦めず果敢に挑戦する主人公の姿に勇気をもらえる視聴者は多いと思います。実際、胸がすくような展開も多かったし。

はー、しかし韓国ドラマが輸入されると、ドラマタイトルってどうしてこうダサくなるんでしょうね・・・タイトル打つのも恥ずかしいんだけど。しかもこのドラマの内容、厳密には、彼らの恋の始まりは出馬からじゃないから!(爆)とはいえ日本でも政治の世界に女性パワーが足りてない(というか、たぶん政治家というのは若い女性に人気の職種ではない・・・よね?)ので、ドラマとして取り上げるのは悪くないとは思います。でもねー、いやーいかんせん、つらい、つらいよね、男性中心の社会で女性がどういう扱いを受けているのかを、フィクションだとしても、改めて見せられるのは。悔しいし、腹がたつ。

でもこうして、現実ではなかなか女性の力で社会を変えていくことができないからこそ、フィクションの中で素敵な女性が勇気を持って行動を起こしていく姿を見せてもらったことで、たとえ夢の中でのヒーリングのようなものだとしても、私の心は癒されました・・・。パク・ソンフンの可愛くてかっこいい姿がたっぷり楽しめたし。

そして改めて『プリティブロンド』(この映画も邦題がアレなやつだよなー)はつくづく偉大な映画だったな、と思いました。だっていまだに多くのクリエイターの創造の泉になっているのだもの。名作って色褪せないんだなー。そして、タイトルに負けずに中身を見てみるのが大事ですね、映画もドラマも本もなんでも。

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