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陸上競技との関わり②


就職してからは、ジョギングもウォーキングもしなかった。ただほぼ毎週の出張では早歩きしてきた。40歳頃会社が合併して6県にまたがったが、うちバス・車で行ける5件で会社対抗の運動会が開催されるようになった。そこでリレー選手に立候補して、久しぶりのダッシュの練習を何度かして参加したら以外に楽しく、他の遅いおじさんを抜き去る快感も味わった。

そこでもう少し真剣勝負がしたくなって、マスターズ陸上に出ることにした。マスターズ陸上とは35歳から出場できるおじさん、おじいさんの大会で年齢が5歳刻みで競う。詳しくは知らないが子供も女性も参加している。世界大会ではタレントの武井壮さんがリレーで金メダル、200mで銅メダルを取っていたかと思う。最初は40歳~44歳の部で60m走、100m走にエントリーして走った。結果は100mは6人中4位だったような記憶がある。60mもそんな感じだったかな。同年代に置いていかれるとは、残念だが20年以上のブランクは埋まりそうにない。しかも70mぐらいからは酸欠か体力不足なのか意識が飛びそうになる。中学の時の400mのラストスパートみたいだ。

公益社団法人日本マスターズ陸上競技連合 (japan-masters.or.jp)

私のタイムは内緒(笑)。トップの人達は12秒台。学校の体育の先生のようで、明らかに日々鍛えている様子。やはり継続するのは強いな。そしてもっとショックだったのは、25年振りのスパイクでアキレス腱を痛めた。いまだに時々痛い。

しかし、感動も味わえた。マスターズ陸上は各都道府県のかなり綺麗な競技場で行われるので、まず現役気分を味わえる。スターティングブロックも25年振り。スタートに並ぶとマイクで名前を呼ばれ、そして大きな電光掲示板でタイムが表示される。まるでオリンピックに出場したような・・・と言えば大袈裟だけど、昔の田舎では味わえなかった高揚感。

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その後、5回ぐらい大会に出たが、一度人生初のビリにもなった。中3までは必ず一番が宿命づけられ、失敗できないプレッシャーを抱え、それなりの使命感を持って走っていたのだが、ビリになる虚脱感味わっていた子もずっといたんだなと。和歌山の大会に出た時は、手違いで35歳になっていて、スタート直前まで交渉してなんとかスタートラインに並ぼうとしたら、何人かの人から「おいおい、違うやろ」と突っ込まれた。確かに若くは見えるが「本当に50歳です」とか言って落ち着かないままスタートした。それで一番ならカッコいいのだが、やっぱり6人中4位ぐらいだったような気がする。後直前の普段やらないストレッチで軽いぎっくり腰になって、クラウチングスタートでは痛みでガクガクとなり、それでもなんとか走ったこともあった。この時はビリは免れた。回りにつられて慣れないことをやったことを反省。

マスターズ陸上の会場に行くと、見渡すとお腹が出ている人がほとんどいない。お腹ぽっこりは私入れて数人しかいない。私のは若干ぽっこりしている程度だが(笑)。ある時75歳ぐらいのおじいさん、しかも有力な競技者という感じの方が発言していた。それは「食べたい物を我慢できない人は生きてる資格が無い」といった厳しいものだった。確かに「食べたい物食べないと、ストレスで病気になるよ」というセリフは良く聞く。でも年取ってのそれは、ただの暴飲暴食になり、まあまあの確率で早死にするか大病→寝たきりのパターンが待っているだろう。父親も生前良く言っていた「若い頃から大酒飲みでよく食べる者は全員70歳になる前に死んだぞ」と。うちの田舎は日本酒の深酒おじさんが多かったから余計にそうだったかもしれないけど。気づいたのは短距離を全力疾走できるおじさん、おじいさんは確実に若い。短距離やるからには練習の後ビールガブガブはできないし夜更かしもダメだろう。
余談だが、私もついに3週間前から大好きなカップ面、菓子パン、食パンonマーガリン、チョコレート、アイスクリーム、ハンバーガー、ポテト等を原則やめた。「原則」なので人にもらった場合は仕方なく食べる(笑)。最早遅いのだが、数ヵ月続けて体調が良くなるか変わらないか人体実験だ。

さて、コロナ禍になり最近マスターズ陸上は多分やってないだろうと、たった今ホームページを見たら、やっている上に申し込み期限は先週で締め切り。なんと!でも練習できてないから来年だな。腰の調子も悪いしどうせ今年は厳しかった。来年に向けて「原則」頑張ろう。
そしていつか1位になってやろう!

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