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とある学校の風景

いつも通り散歩に出かけた、その人は確認したのであった

雑草が刈り取られており、まとめて縛られている、昨日、見えなかった校名が今ではくっきりと確認できるのである

誰が行ったのであろうか、あっけないものだ

その中学は通りに面した所にあった、夏休み、業者が校門の近くの駐車場を改修していた、ところが、そのすぐ脇にある校名を記した石碑の周りには、何も手が付けられていなかった

夏の最中である、雑草は見る見るうちに伸びていった、そして、校名が見えなくなっていったのだ、そう、それだけ取り残されたように

近くの住人である、その人は気づいてからはいつもチェックするようになっていた

誰もしないのか? 傍から見てもそう思ってしまう光景であった

学校の関係者が草むしりしたら済む労力ではなかろうか

続く

#コラム #学校 #小説 #風景

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