フリーランスのコンサルが大事にする「仕事術」は、どの仕事にも汎用性が高いのでないか?
みなさんこんにちは。
笹本康貴(ささもとこうき)です。
今回は、「コンサル流仕事術」についてお話します。
普段私は企業様のコンサルティング(以下コンサル)を行うことがメインのお仕事としており、現在は3社の企業様に対してコンサルをさせて頂いております。その中で「コンサルは様々な職種の仕事においても共通して必要な力」だと感じるタイミングが多々あります。
なので、今回は普段私が企業様のコンサルを行う上で大事にしていること、それがどんな事業において横展開が可能なのかを噛み砕いてお話します。
私の普段のお仕事はこちらです。
最近はフリーランスの方々がよりお仕事を獲得しやすい仕組みづくりを設計中です。
コンサルってどんなことすると思う?
まずそもそも論ですが、「コンサル」と聞いてどんな業務を思い浮かべるでしょうか?よく実態がないから「怪しい」とか「詐欺師」とか冗談半分で言われることが多いですが、まあ半分正解だと思います(笑)。
「コンサルティング領域」もかなり広いので一概に一言で定義することが困難ですが、私は下記のように定義します。
私の普段の業務はとにかく「何でも屋さん」です。
企画案を聞かれたら最大限のアウトプットをしたり、市場調査・競合調査を徹底して、相手(お仕事の依頼主)が求めていることを提供します。
なので、かなりカバー範囲が広く業務内容も抽象的で曖昧なことから、前述した「怪しい」や「詐欺師」と言われても仕方ないかなと思います(笑)。人は目に見えることを信じるので私はコンサルのお仕事を疑問視している方を説得することはもう諦めました(笑)。
「ひとまず前進させてほしい」言われることない?
フリーランスになって3年半以上経ちコンサルのお仕事を請け負い今でも多くあるのが、「とにかく前進したいからどうにかして欲しい!」と言われることです。
これを言われた時の心の声としては…
です(笑)。
ただ、企業様も自分達で方向性を考える糸口が見つからなかったり、そもそも考える時間がなかったりするからこそ、「考えるサポート」としてコンサルを依頼するんだと最近やっと企業様の立場も理解出来るようになりました。(遅いw)
なので、まず最初にやるべきことなのは「現状把握」なので、企業様のコンサルに入る序盤で下記の項目をヒアリングするように徹底してます。
上記の項目をヒアリングしておおよその課題の「重要性」と「緊急性」を頭の中で整理します。
常に意識することは「相手が求めていることを提供すること」なので、相手が本当に解決したい課題は何なのか?を会話しながらどんどん紐解いていきます。
ここで注意することは、相手が「課題」とすることが実は「異なった課題」であることが時々あります。下記イメージ付きやすいようにリアリティのある具体例を掲載します。
上記の話のみだと「営業人材の獲得」をサポートしたらよいとなりますが、ここがコンサルの腕の見せ所です。大事なことは「相手を疑うこと」です。
具体的には、「本当に営業人材を採用したらリードの獲得漏れが防げるのか?」に照準を合わせて会話を進める必要があります。ここから「リードの獲得漏れ」が生じる可能性を頭の中で洗い出し、どこに本当の課題があるかを探ります。
主に「仕組みが問題」なのか「人が問題」なのか、それともそれ以外の問題なのかに分類して、様々な方向性から課題項目を潰していきます。
そしてヒアリングを重ねた結果、元々は営業人材が不足しているからリード獲得漏れが起こっていたという「2-c) 運用人材不足問題」を企業様は挙げてましたが、結果的にリードを上手く管理出来ていないことが最大の課題だと明確になり、解決すべき問題は「1-b) ツール運用問題」になりました。
よって、営業人材の採用強化をしてもそもそものリード獲得の運用に問題があるので、人材を増やしても課題の根本解決にはならないことが容易に想像付くと思います。
そしてこの課題解決を誤ると、後々自分の首を締めることに繋がります。
ストーリーから「課題」を”見つける”ことが重要
これはコンサル出身の先輩から学んだことですが、「会話の中のストーリーから相手の課題を見つけなさい」と言って頂いたことがあります。
その背景として、元々相手の課題を把握するために一度風呂敷を広げて「さあ、この課題と想定される30項目の中だったらどこが課題だと思いますか?」と聞いていたところを、それはコンサルがやらなくても企業自身で出来るとお叱りを受けました。
その先輩は、「コンサルはストーリーを描きながら企業様の課題をいち早く掴み、その課題を解決することに時間を使わないと無価値だ」と単刀直入に教えて頂きました。
即ち、課題を明確にすることに長時間使ったり多くの課題を提示して当てはまるものを企業様に”選んでもらう”ことはナンセンスということです。
理想を言えば、コンサル側が会話の中で自然と課題を見つけ、その課題を解決するために必要なこと”見つける”必要があります。
コンサル力は汎用性が高い気がする
これはあくまでも私の持論であって特定のエビデンスがある訳ではないですが、コンサルに必要な「問題解決能力」は他の職種にも高く汎用性が効く力だと認識してます。
もちろん業種や職種によってお仕事内容は様々だと思いますが、最初から「課題」が明確なことは少ない気がします。多くの場合、誰かが課題を明確にしてくれて、その課題解決に必要な項目を紐解いてくれて、そのうちの1つの業務を与えてもらってる会社員並びにフリーランスが多いと思います。
でも仕事って本来はそうじゃなくて、自分で課題を見つけ、時には課題を疑い新しい課題を仮定して、目標達成を最短で行うことを考えながら前進することが「仕事の本質」だと私は認識してます。
だからこそ、もし今携わっているお仕事において「今やってる業務って目標達成に向けて効果的なのかな?」や「事業課題って●●って言われてるけど本当にそうなのかな?」と目の前の作業とは別に思考するキッカケを作ってみると仕事が別角度から見えてより面白くなるのではないでしょうか?
いかがだったでしょうか?
今回は「コンサル流仕事術」と題して、普段私のお仕事内容において大事なこと、そしてそれが汎用的であることをお話しました。
記事を読んでコンサル業界に興味を持ったり、フリーランスとしてコンサル案件を取ってみたい、など思ったらお気軽にご連絡下さい。私の経験でよければいつでもお話させて頂きます。
最近本に載りました(P144)📚
キャリア相談も受け付けてます。
もし「マーケティング職」でキャリアチェンジやキャリアアップを望んでいる方はこちらよりご連絡下さい。
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笹本康貴(ささもとこうき)
1992年生まれ 千葉県出身
2016年 法政大学 卒業、新卒としてサイバーエージェントグループ会社に入社。新規営業として大手飲料・食品メーカーにウェブ広告媒体の販売並びに、小売店に対する店舗集客ソリューションの提供に従事。
2019年 マーケティング戦略策定を主軸に独立。
2021年 re株式会社を設立し、現在に至る。
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