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緊急避妊薬を飲んでみて。

少し前に緊急避妊薬(アフターピル、モーニングアフターピル)を飲む機会がありました。

いざ自分が緊急避妊薬(以下アフターピル)を飲む立場になった時、インターネットで検索しても色んなサイトが出てくるけどなにを信じたらいいのかとても悩みました。
そこで私の体験を時系列にまとめようと思いました。
体験しないにこしたことはありませんが、悩んでいる誰かの参考程度にでもなれば。
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●「どこの病院に行ったらいいかわからない。」という方へ。
厚生労働省のホームページがおすすめです。
24時間対応している病院もあります。

厚生労働省のウェブサイトに掲載を希望した
緊急避妊にかかる対面診療が可能な産婦人科医療機関等の一覧」

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000186912_00002.html

厚生労働省「緊急避妊に係る取組について」

●アフターピルは『72時間以内の服用(レボノルゲストレル)』と『120時間以内に服用(ウリプリスタール酢酸エステル)』があるようです。
72時間以上経過していた場合は『120時間以内に服用(ウリプリスタール酢酸エステル)』の方が効果が高いようです。

●自己負担のため費用は12,000円~20,000円ほど。
医療機関によってはホームページに費用を明記してある場合もあります。
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某日    13時       避妊失敗? 
私は低用量ピルが体質に合わず避妊にはコンドームを選択しています。
その日もパートナーはコンドームを装着していましたが挿入後に射精したとき、コンドームの精液溜まりが膨らむ感覚がなく根元あたりから何かが漏れている感覚がありました。

急いで確認をすると、コンドームの破損はないものの根元が緩んでおり逆流して漏れでたようでした。
コンドームは10年以上愛用(?)しているサガミオリジナル製なのでサイズは合っている筈でしたが、空気抜きが甘かったか何かで『事故』ったようでした。
腟口には漏れでた精液が少量付着しており、私とパートナーは動揺しつつもシャワーを浴びました。

( 腟内には漏れてなかったし、ちょっとついた程度だから大丈夫かな?)

その日はモヤモヤと悩みながらパートナーと食事をとり別れましたが、二人ともぎこちない雰囲気でした。

21時      ネットサーフィン
夜になって徐々に不安が膨らみ、望まないタイミングで妊娠した場合の現実 ( 仕事、金お金、精神的な不安 ) を考えパートナーにLINEで 「病院行った方がいいと思う?」とメッセージを送りました。
すると「念のために行った方がいいと思う」とすぐに返信が来ました。
長い付き合いなので信頼していますが、いざという時に責任を放棄する人でなくてよかったと心底ほっとしました。

そこからインターネットやSNSでアフターピルについてネットサーフィンし続けました。

出てくるのは
『アフターピル、注文から最短1時間で発送します。』
『誰にも会わずに翌日受け取り!超特急でお届け!』
『LINEで24時間365日診察可能!即時発送』
『アフターピル入荷しました。欲しい人はDMまで』

怪しかったり、信用していいのかわからないサイトばかり。
しかし、どのサイトでも共通していたのが『72時間以内の接種が重要』で『できれば24時間以内。早ければ早い方が効果が高い』『自己負担のため費用は15,000円~20,000円ほど』ということ。

医療機関にかかるのが嫌でバイク便での取り寄せも考えましたが即日発送の受付時間は過ぎており、時間との勝負なのに薬が届くまで24時間待つ必要があるのは難しく、仕事を半日休んで病院に行こうと決めました。

次の問題は婦人科と産婦人科どちらに行けば処方してもらえるのか、婦人科系ならどの病院でも大丈夫なのかということ。

色々なキーワードで検索をしていると役所のホームページを見つけました。
都道府県ごとにまとめられたページを紹介します。_______________________

厚生労働省
厚生労働省のウェブサイトに掲載を希望した
緊急避妊にかかる対面診療が可能な産婦人科医療機関等の一覧」

個人的には、こちらに掲載されている病院から選ぶことをおすすめします。

①厚生労働省のホームページなので信用できる。
②掲載されている医療機関のホームページへのリンクがある。
③対面診療の対応可能時間帯がわかる。
    (24時間対応している医療機関も!)
④常にアフターピルの在庫を用意しているかわかる。
⑤「掲載を希望した」医療機関のみ載っているため、アフターピルに否定的な医師を回避できる可能性がある。

特に③④⑤がポイント。
③夜~深夜に問題が発生した場合の頼りになります。

④1時間でも早い服用が求められる中、アフターピルの在庫がある調剤薬局を探すのは大変。

⑤は昔からSNSやクチコミで話題になる『医師に非難されて傷つく』可能性を減らせます。  
不慮の事態でただでさえ不安なのに、行きなれない病院で医師に詰問や中傷されたらたまったものではない。
実際、月経が辛く通院したときや婦人科検診などで不愉快な思いをしたことがあったので余計に心配でした。
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診察が終わったら出勤することも考え、自宅と勤務先の中間地点で病院を探しました。

翌日  7時   病院へ
家族には急な会議が入ったと嘘をついて家をでて産婦人科へ電話をかけました。
アフターピルを処方して欲しいことを伝えると「行為から72時間以内ですか?」と聞かれ「24時間以内です」と伝えると受付で申し出るように言われました。

病院に到着し、受付で事前に電話をしたこととアフターピルを希望していることを伝えると同意書を渡され丁寧に対応してくれました。

同意書には前回の生理期間、何月何日の何時頃に無防備な性交渉をしたのか、3~4週間後に来院し必ず妊娠検査を行うこと、副作用として吐き気・胸のはり・少量の出血する可能性があることが書かれていました。

(『無防備な性交渉』という表現は実際に同意書に書かれてた言葉です。ネット検索しているときもよく目にしたキーワードです。
「好きで無防備になったわけではないのに」と少し引っ掛かりましたが適切な表現が難しいですね。)

診察では同意書に相違ないかどうか、過去にアフターピルを服用したことがあるかだけ聞かれました。

診察はものの1分で終わり、会計も診察代はとられず薬代の12,000円のみ。 
処方されたのはレボノルゲストレルを1錠 。
院内の薬局で薬を受け取り「軽食をとってから服用すること」「副作用で倦怠感、吐き気などがでるが24時間程で改善すること」「服用から2時間以内に嘔吐したら連絡すること」と念を押されました。

12時    アフターピル服用 

受付から3時間かかり病院での用事が終わるとお昼時でした。
駅ナカの喫茶店に入り軽食を食べ、レボノルゲストレルを服用しました。
実は薬剤師さんからは「慌ててすぐに飲もうとする人もいるけど、落ち着ける場所で飲まないと落としちゃったり無くしちゃう人もいるから気をつけてね」と言われていました。
私も薬剤師さんに言われていなければ自販機で水を買ってすぐに飲もうと思っていたので、ありがたいアドバイスでした。

アフターピルを飲めたことで、前日から悩んだり不安になっていた気持ちが少し落ち着きました。

パートナーとは家をでてから連絡を取り合っていましたが、薬を飲めたことを報告して仕事に向かいました。

その後は服用から2時間ほどで胃のムカつき、吐き気。
4時間で頭痛がありましたが翌朝には治まりました。
(薬の副作用なのか睡眠不足が原因なのかは不明ですが、レボノルゲストレルは副作用が少ないようです。)

3~4週間後に再度病院へ行き妊娠検査をして、妊娠していないことが確認でき事なきを得ました。_______________________

まとめは以上になります。

実際はもっと色んなことを考えましたし、病院へ行くために家族や会社に嘘をつくのは躊躇われましたが、何かあった場合を考えて対面の病院へ行ってよかったと思います。
身近に対応できる病院があるとも限りませんし、バイク便も時間と費用の条件があえばひとつの選択かもしれません。

私自身が「望まぬタイミングでデキてしまった子」なので、どなたにも不幸が訪れませんように。

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