7割くらいの人は知らない中国の話 #2 〜社会信用システム〜

こんにちわ。日本人って牛乳に含まれるタンパク質をあんまり分解できないらしいですね、
やぎです。

7割くらいの人は知らない中国の話#2でございます。前回の最期の方で共産党と企業の結束は強いって話がありました。今回もそのあたりの話になりそうです。

ところでなんですが、WATCH DOGS(正確にはWATCH DOGS 2なんですけど)というゲームって知ってますかね。大まかなストーリーとしては、近未来のアメリカ・サンフランシスコが舞台です。サンフランシスコには都市管理システム、ctOSなるものが導入されており、サンフランシスコに住む人間は全てctOS上に登録されて、街では常に監視されており、全ての行動はctOSに筒抜けです。警察もctOSで管理されているので、危険分子はctOSがテキトーな理由をつけて逮捕しちゃうぞテヘペロ☆みたいな事が来る社会です。
完全に人間がシステムに支配されています。

ウォッチドッグス2の主人公、マーカスことレトロさんである。職業ハッカー。ctOSに立ち向かうくらいの男なので、ハッキングの力はかなりのモノである。
車に乗りながら片手間にハッキングしてガス管を爆発させたり、パルクールで壁をよじ登りつつハッキングできたりする。
不殺の誓いでもあるのかメイン武器はスタンガンとヨーヨー。
なおこの誓いはプレイヤーによって簡単に破られることになる。

人間がシステムによって管理される社会ってまあ現実にも起こりそうだなあって思ってたんですけど、本当に現実で起こりつつあるんですよ。中国で。

社会信用システムってご存知ですか?

社会信用システムは2014年に中国政府が発表した国民を評価するシステムなことです。
具体的には全国民を所得やキャリアから点数化しちゃうんですね。

社会信用システム(しゃかいしんようシステム)とは、中華人民共和国政府が提案する全国的な評価システム開発のイニシアティブ[1][2][3] 。所得やキャリアなど社会的ステータスに関する政府のデータに基づいて全国民をランキング化し[4]、インターネットや現実での行動に対して「ソーシャルクレジット」という偏差値でスコアリング(採点)することだと報じられている[5][6][7][8][9] 。それは管理社会・監視社会のツールとして機能し、ビッグデータの分析テクノロジーを使用する[10] 。加えて中国市場での企業活動も評価することを意味する。ーWikipedia、社会信用システム https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E4%BF%A1%E7%94%A8%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0

あれ、これは明らかにヤバそうな匂いがするんですが...実際どうなんでしょう。

中国政府からの「信用」が低いと飛行機に乗れなかったり鉄道が使えなかったりすることがあるみたいです。国外に行けないようにしてる?のでしょうか。これくらいだったらまだ全然健全なシステムな気がします。このシステム、共産党と中国の有名な企業が(アリババグループとかテンセントです)開発しています。共産党とのタッグですね。なんだか権力者が人民を直接支配するために開発されたシステムのようにも感じますが、
実際のところどうか分からないのであくまでも僕が思っただけなんですけど、これって、政府が意図的に信用下げたり経歴をでっち上げとかできそうですよね...。信用度を数値化って最近よくありますけどなんだか怖いものがありますね。

#中国 #中国経済 #信用 #WATCHDOGS