フルタイムの雇用労働という"無理ゲー"について考える
真面目にフルタイムで会社で働く事は本当に正しいのか?
1日は24時間。その3分の1以上を労働に費やし、人生を謳歌出来ている人間は一体どれくらいいるのだろうか?
残念ながら日本人の「仕事満足度」は大変低い。下記の記事を見てもらえれば良く分かるが、世界と比べて日本人は仕事(会社)に対して不満足に感じている割合がとても高く、でも転職も独立も自己研鑽もせず、とりあえず現状維持をしているという人たちが多い。
つまり、やりたくもない事に人生の大半を渋々生活の為に捧げている人たちが大半なのである。
やりたくない事を週2、3日程度ならまだしも、週5日。しかもその1日の3分の1以上の時間をそれに費やす…。この人生は本当に正しいのか?
フルタイム労働後に自由に使える時間をアバウトに考えてみよう。9時〜18時(休憩1時間込)まで働き、通勤に片道30分かかるとして18時半に帰宅。その後夕食、歯磨き、家事(掃除や洗濯などの雑務)にかかる時間を2時間とすると20時あたりになる。就寝時間は人それぞれだが、自分の場合は大体23時くらいには疲労に耐えられず寝てしまうので、実際の自由時間は約3~4時間ほどしかない。こういった生活時間から睡眠や食事、仕事などを除いた自由時間を可処分時間という。
総務省が2022年8月に発表した「令和3年社会生活基本調査」によると、日本人の2021年の可処分時間は、1日あたり6時間16分らしいが、実際はそれよりももっと少ないと個人的に感じている。
仕事後に疲れた状態で家に帰ってすぐ家事や食事といった行動にすぐ移す訳ではなく、ベッドやソファーの上に寝っ転がり、適当にスマホをいじってしまう経験は誰しもがあるだろう。そういう「何かしているようで、実際は何もしていない時間」、つまり空白のような時間が存在するため、可処分時間はさらに少なくなる。
この少ない自由時間で人生を充実させるのはとても困難だ。勿論、会社の近くに住居を移して通勤時間を短くするとか、体力をつけて活動期間を延ばす等、対処法が無くも無い…が、それでも前提としての8時間勤務(9時間拘束)がキツすぎる。それに奪われるのは時間だけではない。通勤などの移動で肉体的な体力を消耗し、仕事上の人間関係で精神力も消耗する。肉体的にも精神的にもヘロヘロの状態で自由な時間を与えられてもあまり意味が無いだろう。
人生を充実させるにはとにかく自由な時間が必要だ。
肉体的にも精神的にも時間的にも余裕がある状態で無ければ、人生を変える為の行動を起こすのはほぼ無理ゲーに近い。フルタイム労働は経済的な面でとりあえずは安定させてくれるが、自分の人生の満足度を上げてくれる事はほぼ無く、人生をより充実させる為のリソースを奪い続ける非常に重い枷なのである。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?