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なんで配信ずっとしてるんだろう

※この記事は2022年12月21日に別のnoteにて投稿していた記事の移植になります

配信も、お芝居も、なんでも。
はじめましての人もそうじゃない人もこんにちは!

パヤ石山です。パヤは名前です。
一応ですが芸名です。わら。

わたしは配信歴4年目で、いわゆるトップライバーという立ち位置に行かせていただいたこともあるし、
逆にライバーとして落ちこぼれでどうしようもない時期も、燻って全然目が出ない時期もあったりしました。

というかこの記事を書いている今は、ちょっぴり燻っていたり、します。笑

それでも、とんでもなく飽き性で、自分にとって楽しいことしかしたくないわたしがどうしてずっと配信をしているんだろうと思って、自己紹介も兼ねて記事を書くことにしました。
大体5000字ちょっと、5〜8分くらいですかね。


ちょっぴり長いけどきっとこの記事を読んでくれてるってことは
ありがたいことにわたしに少しでも興味を持っていただけたんだなぁと思うので良ければ!

パヤ石山って何してる人?

官能表現集団【すごいえらい。】主宰。
お芝居と配信と創作が好き。
よくしゃべる人見知りの舞台俳優。
なんかわかんないけど元気なマシンガントークが特徴。
数学が苦手なリケジョ。恋バナとおすしが好き。

簡単にいうとこんな感じです。


主宰ってなんじゃ、
舞台俳優をしているのなら劇団ってことか?


ってまず思うかもしれませんが、厳密にいうと劇団ではなく「わたしがわたしのすきをつくる場所」です。
わたしは配信中に「お芝居をしています、舞台俳優のパヤ石山です」と名乗るけど、
わたしの夢はとにかく自分が楽しいと思ったことで生きること。そしてその表現の手段としてお芝居を、演劇を選んでいる人間です。

もちろん、お芝居はだいすきです。
でも演劇って、お芝居って、自分の好きなことで生きていくのって本当にむずかしい。でも、すごく楽しい。


そしてわたしみたいなやつって、結局、配信が天職なんじゃないかって。

1.はじめて配信した日のこと

配信を始める数ヶ月前のこと。

深夜の番組でライバーについての特集をやっていて、母が「ねぇこの人たちすごい稼いでるんだって!あんたもやってみたら?」なんて冗談混じりに投げかけてきた。
単純だったわたしは二つ返事で適当な配信アプリをDLして軽くやってみたけど、右も左も分からない中での初配信は全くうまく行かなかった。
3日くらいやって飽きて、やらなくなって、わたしの中で配信というコンテンツ自体を忘れ去っていた日のこと。


なんとなく登録していたモデルサイトで、最初のライバー事務所に声を掛けてもらって、
わたしは二十代前半を配信と共に過ごすことになったのだった。

2.お調子者の落ちこぼれ

配信を始めてから割とすぐのこと。
いわゆる「投げてくれるリスナーさん」に早々に出会えたわたしは、ビギナーズラックよろしく当時の月のバイト代くらいは配信で稼げていた。
まだまだライバーが認知されていない時期。
周りの人からの理解もないし、自分が月に生活に必要なバイト代と同じくらいの額を稼げたことの価値とかは何もわからなくて、
運だけで上がっていったランクはその人が離れていくと同時に下がっていった。

配信と舞台との両立も出来なかったわたしは半年が経たないくらいでまた配信をほとんどつけなくなっていた。
その間にも成長しているライバー業界は、始めた人も多ければもちろん辞めた人もたくさんいた。
それでもきちんとやっている人たちはどんどん成績を伸ばしていって、わたしは特に何かを努力することもなく日々を過ごしていた。
わたしがトップライバーになるのは難しいことなんだろうなって思っていた。
わたしはものすごくお調子者で、多分結構運が良くて、ただそれを維持したりとかさらに発展させようみたいなそういう能力が圧倒的に足りていなかった。


3.配信バブル

そんなわたしも、環境や扱いの適切な人たちに出会えば変わるものだった。
ランクの低い時期から支えてくれたリスナーさんや、熱心にアドバイスをしてくれた先輩ライバーさんたちの力もあって着々とランクを上げ始め、ライバーとしての波に乗れていた。気がした。
そんな中、待ち構えていたかのようにわたしが初めて敗れたイベントの開催。


わたしは配信を始めてちょうど1周年にあたる時期にリベンジマッチをすることになった。
規模でいうと入賞に必要なポイント数は1年前の2倍。
「もうプライズを直接あげた方が早い笑」なんてずっと言われていた。
無事に涙の1位入賞と当時のトップランク帯2位を勝ち取らせてもらったわたしは、いわゆるトップライバーの隅っこの方に1年をかけてやっと辿り着くことが出来たのだった。

その月の配信時間は200時間超え。
今でこそ長時間配信は多少なりとも必須であるけれど、
当時では多い方だった配信時間は今でもわたしの誇りであり、今ちょっと自分で超えられなくて困ってたり、嬉しくも厄介な存在である笑。


人間、他の誰かじゃなくて昨日までの自分が敵だ。
早い人は3ヶ月でトップライバーの仲間入りをする中、ライバーとして落ちこぼれだったわたしが1年かけての初入賞。
そしてトップライバー入りは湧きに湧き、その後ポコチャからの卒業を考える12月頃まで毎月何かしらのイベントで入賞していた。
わたしはこれが長くはないにせよ、ある程度は続くと思っていた。
これはわたしの配信バブル。
コロナで舞台が全く出来なくて、とにかく時間があって、勢いに満ちていたのだった。


4.配信疲れ、そしてアプリジプシー

わたしはポコチャ内でトップ50ライバーになったり23歳じゃ考えられない額を稼いでいた。
やたらと影が薄かったのだけど、枠にたくさんのライバーさんがきたり、わたしがイベントに参加していると勝てないかもとか言われることもあった。
とにかくたくさん配信をしていた。
しかし、わたしは当時、配信者になりたかったのではなかった。
今でこそわたしのプロデュースの問題だとは思うけど、
ライバーとしての知名度は上がっても、俳優としての道は開けなかったし、生活の中心はずっと配信で友達も全然出来なくて、お金も配信者としての実力もあったけど、うまく使いこなせないお馬鹿さんだった。
そんな風に生活のほとんどを配信だけで生活していたわたしは、次第に配信以外に時間を割きたくなって、配信とお芝居と生活を両立できるアプリを探していた。
大学受験もしたかったしお芝居もしたかったし、ポコチャと、ライバーとしてのわたしの面倒をずっと見てくれていた事務所をいろいろな理由から辞めて、
たくさんお芝居をしたり、遊んだり、ゆっくりしたりした。


けれど、両立できると思った配信はアプリを変えても事務所を変えてもうまく行かなくて続かなくて(単純に配信にかける時間が過剰に減ったのもある)、
生活が立ち行かなくなったわたしはたくさんのアルバイトをした。
辞めてからできると思っていたことは何も出来なかった。

配信に掛けられる時間はどんどん減って、成績はどんどん下がっていった。
配信を始めたばかりの時と同じ状態だった。
ただ、悪いことばかりじゃなくて、大学を卒業し就職せず配信一本で社会に飛び出たわたしは良くも悪くも配信以外でのお金の稼ぎ方を知らなくて、

視野がものすごく狭くてそれも苦しかったのだけれど、配信以外でもお金は稼げることを、生きていくことが出来ることを知った。


仕事とプライベートの時間の配分もものすごく難しいなぁ。
まぁやっぱり、ずっと真面目に配信してればこうならなかったのかなと思ったり、

結局何処かでまたアルバイトしてたのかなと思ったり、つくづく自分という人間の愚かさに苦しめられた1年でした。

こぼれ話💭
石山はこの時日中にお芝居をしていたのと、時間に融通を効かせられる職としてバーテンダーとかホステスとかを選んでいて、それがまた向いてなくて飲み過ぎで体調を崩したり、おもてなしの心を覚えて人間的に丸くなったりしました。
泥酔して人に迷惑をかけたり心配してもらって怒られたりしているうちにお酒が強くないことに気づいたので、今は嗜む程度にしか飲まなくなりました。

5.出戻りライバー

ポコチャ、そして最初の事務所を辞めてから1年半が経っていた。
その間にわたしの生活はものすごく変化していた。
たくさんの人と会って、たくさんの世界に触れて、これでもかってくらい体調を崩して、何度も頭の中に就職の文字が横切ったり、もう表舞台に立つことを辞めようかなとも思った。
それでも配信は、何かを発信することはやめなかった
色んなバイトをして、わたしなりに色んな世界を知って、
その上でやっぱり配信が自分には向いていたなと思ったし、あとはまぁ自分の中で一番成功していた分野だから縋りたくて戻りたかったのも大きいのかもしれない。

わたしは、一番はじめに所属していた事務所の先輩に連絡を取って、間を取り持ってもらう形で元の事務所に、ポコチャに戻ったのだった。

さらっと書いているけど、不義理な辞め方をしたにも関わらず復帰を快く受け入れてくれた社長、そして間を取り持ってくれた先輩には本当に頭が上がらないし、
ステマでもダイマでもないけど、戻ってきて成績が伸びないわたしに対してたくさんアドバイスをくれて面倒を見てくれていて、
なんとかトップライバーになってお返しをしたいなぁという思いがあります。


6.ままならない気持ちと、いま。

ポコチャに戻って半年、トップライバーから退いて一年半、わたしは中堅ライバーの壁を越えられないでいる。
原因は、なんとなくわかっているとも思うし、わかっていないとも思う。
まずは単純に、トップライバーになった時の勢いがないこと。

まずそもそもかけられている時間も熱量も違うことくらい、自分が一番よくわかっていた。四六時中とにかく配信のことを考えていた。なんとしてでも成績を上げたかったあの頃と。

その思いが今のわたしにないなんて言わないけれど、今はもう前とは違って掛けられる時間も力も違う中で
今なりの全力”が出せているのかと言われれば、正直燻っているところがあるなと思っています。

配信って、お芝居とよく似ている。
というか、見ている人に楽しんでもらうという点で本質的には同じものだと思っていて、
そして常にその時の全力で出すべきものをきっちり出す必要があって、わたしはやっぱり配信をつける以上、どんな時間でさえ気を抜けないなと思う。


常連さんにはいつものシーンでも、初見さんにはそうじゃないかもしれない。


一瞬見たその瞬間がつまらないものだったら、あとは全部つまらないものになる。
たくさんの時間をかけて配信する、というパフォーマンスの過程ならまだしも、限られた時間の中での堕落した時間は提供したくないなぁ、とか、でも上に行くためにそもそも配信にかけている時間が少ないなぁ、とか、とか。

舞台で言うと本番(配信)も少ない、稽古の時間(配信の準備)も限られている、けどそもそも日常生活で芝居(配信全体)のことをどれだけ考えていますか?みたいな。


成功していた時のことを忘れられなくて、でも厄介なことに嫌だったことばかり覚えて振りかざしていて、
そことは違う面で努力していたから嫌だと言って他で楽しんでもらえていたのにわたしは今それが出来ているのかなあ。
そんなふうに悩みながら、それでもついてきてくれるリスナーさんとかファンの人に支えられながら、毎日毎日どうすれば気持ちが伝わるのか考えています
でも、自分なりに模索している途中だっていのはきちんと思えるし、もし努力してないように見えるのだとしたら悔しい。伝える力が足りないんだなって思う。

だけどどんなに成績が下がろうと、
わたしより後に始めた人たちがどんどん上に行こうと、
わたしが楽しいことをしたいって思いがある限り、
悔しいって思いがある限り、
目の前のあなたが楽しんでくれることが嬉しいと思いつづけられる限り

ずっと配信はしたいんだと思う。

わたしが楽しいことをしたいのは、目の前にいる人が喜んでくれる姿を見るのがすきだからで、

じゃあわたしって人のどういうところを見て、どういうところがすきで喜んだり楽しんだりするんだろうって

その人が何かしらを全力で楽しんでいて、その姿をぶつけてくれて、見せてくれた時だって、この場を最高のものにしようってそんな一生懸命な姿が大好きで。
わたしも、誰かの太陽みたいな存在になれたらいいなって、思ったのだった。
わたしは配信のこと、やっぱり自分にすごく向いていると思っている。


7.最後に

常に常に全力で向き合わないと人が離れていく世界で、でもやった分だけそれがどのくらいの人たちかはわからないけど、いつか絶対目の前の誰かに届くんだって、本当はわたしは知っている。
そしてわたしは、どこかの誰かに、どこかのあなたにこの思いが伝わる日をずっと待っていた
今あなたが読んでくれている瞬間のわたしがどのくらいライバーとして、俳優として成功しているのかわからないから何も言えないけど、
少しでも上に上に貪欲で、そして何より配信が好きで、お芝居が好きで、今その瞬間を全力で楽しんでいるわたしを届けられていたらいいなぁと思っています。


もちろん、これで好きなことでトップライバーしてますって、創作活動をしていますって言えたらいいんだけど、というかそうなりたいとしか言えないんだけど!
わたしは本当に簡単なことさえ、そして普通の人ができることさえ出来ないことが多くて、その場を共有して一緒に楽しむっていう甘えたちゃんなんだけれど、

それが少しでもあなたの支えになればいいし、大切な時間とお金を使って頂いて、後悔しないような人でいられたらそれはすごく幸せなことなんだと思います。
一緒に夢を見てほしい、じゃなくて、一緒に楽しめたらいいよね。
楽しんでる人間が一番だと思うから、そうでありたい。
ここまで読んでくれたあなたと、
てっぺんを目指したいなぁ!
良ければどうぞ、末永く。
言葉足らずの石山から愛をこめて。らぶ


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